先天的に、心の世界を解釈できないで誕生して来る子供さんも見られる。
先天的ではあるが、誕生してから暫く後に、心の解釈が出来なくなる人達も見られる。
親として、大変に辛いものであることは言うまでもないだろう。
また時折ではあるが、思春期や成年期・壮年期、老年期になってからも精神状態の破壊が起きて来る人達も見られる。
ここでは先天的な心の状態と意識のレベルついては除外しておきたい。
人間世界では、如何なる人達にも何事が起こるかも知れないから本当に大変である。
とりあえず此処で皆さんに伝えたい事柄は、親の育て方によって後天性に、即ち、生い立ちから育つ過程で人格形成が上手に出来なかった場合を説明しておきたい。
母親の胎内に居る間の心を回想できる人は、現実的に居ないと思います。
俗に言われているところの{胎教}などは、一考を必要とするでしょう。
生理学的・物理学的にも、胎児が胎内にいる時に、母親が薬の内服をしていたり、母親の心が不安定で母親の呼吸が早かったり心臓の鼓動が早かったりすれば、胎児の体や大脳にインプットされるでしょう。
胎児から、誕生して新生児、乳児、幼児、小児、学生、思春期へと成長して行きます。
生まれてから育っていく子供達は、自分の親に対して、自分が<どう見られているか>を大変なまでに注意深く気を使っています。
親から見れば、大人しく優しい子、親の言う事を<何でもしてくれる子供達>は、成長してから不思議な程に“心の歪で幼い精神を露呈して来る場合”が非常に多いです。
幼い時から親の言う事に対して、全く<言う事をきかず、常に暗い顔や反抗精神を示している子供達>も成長してからが大変ですね。
しかし親は、子供達の様々な表情や行動や会話(会話をしないのも、“会話しない”という会話です)を呈している事に、なかなか気付きません。
子供達は、母親に対しても父親に対しても(場合によっては、祖父母や兄弟姉妹{一人っ子も問題}に対しても)、心の奥底に“心の葛藤”を溜め込んで成長します。
ですが親は、この様な子供達の心の奥底にある葛藤に気付きません。
子供達の心を理解できずに、親は何時も<親自身の考え方・子育て>は正しかった筈だと思っています。
子育てについては子供達を放任し過ぎで、好きな事ばかりしている親も多いです。
親の出来なかった事を子供に託す、或いは、親の地位や名誉にまで子供を引き上げてやりたいなど・・・、ちょっと間違えば子供はプレッシャーで押し潰されてしまいます。
どんなに学問が出来ても人生の途上で崩壊の道を辿る事もあります。
親が先に「心理療法」を受けるべきです。