子育てについて、当方が20年来に渡り心理療法を行なって来た過程において、全てが親の責任だと言っても過言ではない様です。
勿論、何事についても100%間違いないとまで断言することは差し控えます。
どんなに詳しく話を説明しても、聴く人が話しの内容を理解する能力がなければ、どんなに本当の事柄を述べても伝わらないものですね。
人間は、真に<悲しい生き物・者>だと痛感させられます。
{親の因果が、子に報い}の言葉通りなのですが、現在の人達、医師も含めて教育者にもなかなか事実を理解出来ません。
彼等がどうして理解できないのか?ですね。
彼等は、現実に“自分の心の内海”、“自己・自分の潜在意識と無意識の心“を知っていないからです。
この事については、医師も教育者も徹底的に“自分の生い立ちの心”、“自分の過去の心”を「第3の眼差し」で再点検してみる事でしょう。
「第3の眼差し」即ち、自分の眼で自分を客観的に調べる事。
これが出来なければ、本当に人の潜在意識と無意識が、どれほど現在の人の心と行動と会話を動かしているかが分かりません。
過去を見詰める「心理療法を」体験しておくべきです。
そうでないと、異常行動、異常会話、異常な現在の心、なども見えないでしょう。
どんな偉く賢いと自負している医師も教育者も、自分の深い心を知らずして他者の深い心を見抜く事は絶対に出来ませんね。
多くの人達はよく「自分の心は理解できているのに、他者の心が分らない、だから悩み苦しむ」と、嘆いております。
親も同じなのです。
自分の子供が悩み苦しんでいても、“何故だろう、一生懸命に育てたのに・・・”、と言って<親は、親自らの考え方を変えない>のです。
「何故子供が悩むのか、子供の周囲の人達が悪いからではないだろうか」などと考えます。
確かに「親の心、子知らず」と言いますが、後から生まれて来た子供が、先に生まれて自分を此の世に送り出した親の心を知る筈はありません。
まして俗世間に出る前に、親から子供へ<一定の心の柵を植え込まれて>いるのです。
ある程度の人格水準の発達があれば、子供だけが「心理療法」を受ければ、それで解決して行きます。
ですが、親が先に「インターネット心理療法」を受けて、自分の子供達の心を理解できる様になっておく事が大切です。
それ以外に{策}は有りません。
過去の親と子供の{心の和解}が先、これだけで充分です。