<<道徳>>「子育て・教師の責任」(2)

 教師の責任について先述したが、教師自身の心は自然に子供達へも何らかの形で伝わるものである。

教師の会話や行動などは、直接に子供達へ影響を与える。

教師が特定の人に何も話しをしないという事は、話をしないという会話(会話がないのも、黙っているという会話)であるが、其処に問題もある。

 

 学校での子育てに、どれだけ先生達が真剣に関わる事が出来るかでもある。

だが、“心の葛藤”を抱えた先生方が、本当に心の底から生徒達と向き合う事が可能であろうか・・・。

“心の葛藤”なるものを現在に抱えているとすれば、その根本的な{因}は<生い立ちの心の中の葛藤>にあり、それが現在に肥大化して自分の心を押し上げているのである。

ここでは、子供達の人格が如何に作り上げられて行くのかを知って欲しい、また、学習が必要である。

頭の中だけで学習するのではなく、自分が直接「心理療法」を受けておくべきである。

これにより子供達の心の底で動いている“心の葛藤”を喝破出来る先生になれるであろう。

子供達の心の底を見抜く事が出来なければ、先生方にストレスは溜まって行く。

 

 学校での生徒達の、いじめ、非行、登校拒否、過食や拒食、各種神経症、うつ病・・・などが増えている。

生徒達もそうであるが、若い先生方も結構と、拒食や不安神経症、うつ病、対人恐怖・・・などにて休職している人達が沢山といる様である。

比較的高年齢になってくれば、うつ病者なども増えて来ている。

全ての人達、老いも若きも悩み苦しむ人達の援助や加療について、薬だけで治療する事は100%間違っていると考えている。

 

「悩まない人」にしてあげる事であろう。

 

 自分の眼前に何事が起こっても悩まなければ、心身症、神経症、うつ病、ドラッグアディクション(薬物依存)などにはならない筈である。

唯、唯、長年月に渡り「心理療法」に関わって来た結果、如何なる立派な心理療法、心理士であろうとも、悩める人達があまりにも人格水準が低い場合、(人格水準は、学問が出来る・出来ないには関係が無い・・・)一対一の心理療法で完全回復に至らせる事が不可能である場合も多々ある事実だけは、一般の皆様にも知っておいて欲しい。

 ある意味、人間の心身症や神経症やうつ病などは、突き詰めて考えてみると<家族の病>でもある。

当人が誕生してからの“人格形成”の問題であるから・・・・・。

実際に、悩める人や病人の「心理療法」では、家族と一緒に「心理療法」をする事で最大の効果がある。

 

“偽りの無い事実”である事を断言しておきたい。

医師も心理士も弁護士も政治家も警察関係者も教育関係者も・・・、この事については理解しておいて欲しいと考える。

 

教師の“心の葛藤”で自分自身が、また、生徒も傷つかないで欲しい。

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