<<講演>>人の話「会話・行動・心」(6)

 人間此の世を生きていると、楽しく人生を送っている様に見えても案外と心の底では悩んだり苦しんだりの生活をしているものです。

極端に表現するならば、建前ではにこにこ笑顔で笑っていても、心の底では泣いている場合が沢山とあります。

自分の深い心が動いているのですが、無理やりに蓋をしながら化けて生きているものです。

悲しい心に、その上に蓋をしようと思って出来ない状態にもなって来ます。

そうすると人前に出る事が出来なくなってしまったり、出たとしても悲しい表情、疲れた表情などをして顔も体も草臥れてしまった状況を、他者に見破られてしまいます。

 

 人は生まれながらにして、「食欲」、「性欲」、「睡眠欲」、「名誉欲」、「金銭欲」などを抱えて生きるとされています。

勿論、その人の置かれた立場と状況によって、上記五つの中のいずれかが強い、と言った状況となるでしょう。

一度に沢山を求める人も居ますが・・・。

 “金銭欲” “名誉欲”は本能とも言えるし、後天性のものとも言えるし・・微妙な感じですね。

どんな途上国でも、人は“金銭欲”や“名誉欲”などについて抱えています。

「心」そのものは見えませんが、人だけでなくとも動物をしっかりと観察していますと、“金銭欲”は別にして、“名誉欲”に近いものは充分に人の眼に映るものです。

喜び、楽しみ、嬉しさ、幸福感、歓喜、至福感・・・などの人の心があります。

一方で、悩み、苦しみ、悲しみ、淋しさ、孤独感、嫉妬、怒り、恨み、憎しみ、怨念、虚しさ、虚ろ、苛立ち、爆発感情、暴力感情、自殺感情・・・など、どうしようもない気持ちや感情などが、入り乱れている場合も結構とあります。

 プラス思考で居られる時は良いのですが、一旦マイナス思考に陥ると、なかなか其処から抜け出る事は<不可能>ですね。

そう、人生の一生を一度もナイナス思考にならないで生きる事が出来れば最高でしょうが・・・。

人は皆同じ一度限りの人生で、命を燃やして一生を生きる事が素晴らしいとは思われます。

 

 人は様々な「心」を抱えて生きています。

基本的には“喜び”か“悲しみ”、いずれかの心に分かれるでしょう。

その間の中間的な考え方の人達もいるかも知れませんが・・・。

考え方の全ての基本になるのは、「生い立ちの歩いて来た過去の心」です。

だから、その「基本の心」を点検すれば全てが上手く行きます。

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