<<講演>>うつ病(6)

 今回は、話の角度を変えて、前回と同じ様にお話をしてみます。

人が、悩みや苦しみ、或いは、神経症、うつ病・・・、その他どういう状況であれ、心理的に突き詰めて考えると、肉体的にもマイナスの状況に置かれた時には{再生}、{新生}の方向性に入っていかないと大変になってくるでしょう。

折角人生を生きるのであれば、楽しく・喜んで人生を過ごしたいものです。

 

 悲しみ、喜び、即ち、人の{喜}・{怒}・{哀}・{楽}などが、どういった形で人の心と体の中にインプットされて行くか・・・ですね。

その経路は、目、耳、鼻、舌、身、意識・・・五官六官とも言われているものです。

 

①先ず人は、目で見ます。

美しいとか汚れているとか・・・とにかく眼前の者、物を見て認識・判断します。

自分の好みの対象であれば、人は自分の方へ取り入れようとしますが、嫌いな対象であれば自分から排除しようとします。

 

②次は耳ですね。耳で色々なもの音などを聞きます。

自分の好きな音は喜びます。嫌いな音であれば雑音となり邪魔になります。

雑音であれば、その音から避けようとします。

 

③鼻です。鼻で臭いを利き分けます。

嫌な臭い、不快な臭いからは遠ざかる傾向があります。

しかし一時的にでもこれを我慢し、後で自分に利益が得られる事が分かっていれば、その臭いにも耐えようとします・・・。

自分の好みの臭いであれば、勿論、自分の手元に近づけたいですね。

 

④舌です。舌で味わいます。

自分の好みの味には、敏感に反応し喜んでいます。

嫌いな味に対しては、先述した様に後で余程良い事が待っていれば我慢して味わいます。

 

ケースバイケースですね。

何事においてもそうだと思われます。

 

⑤身、触覚と言った方が分かり易いかも知れません。

肌と言っても良いですが・・・肌以外にも内臓や消化管、脳内の変化などにも、違和感や快感などを感じたりします。

肌や自分の体で、格別に心地よく感じる者、物には、矢張り近づきたいですいね。

触れて気持ち悪いものなどからは離れたいでしょう。

直接に触れなくても、間接的にでも識別できる場合が沢山とあります。

例えば、これも心地良い風にあたるなど・・・。

 

⑥意識。

上記①~⑤に“意識”が働いていないと、善悪の何事も判断できないし認識もできません。

 

 この様な経路を通って、人は喜怒哀楽を識別します。

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