さて、人間の社会生活での“心の葛藤”について述べてみよう。
{五欲}については、前述している。
ここでは『仏教観』を借りて説明するのが早いであろう。
「四苦八苦」について説明しておきたいと思う。(四苦+四苦=八苦と言う。)
人間が生きるには、どのような悩みや苦しみがあるのかを知っておく必要もあろうから・・・。
四苦(人間誰しも出会う)
1.人間世界で生きるには、誰しも悩み苦しみを伴うものだと教えている「生」。
2.人は此の世に生まれた以上は誰しも老化して行くものである「老」。
3.人は人間世界で生きる。人間世界でなくても、生きる以上は病気をする「病」。
4.人は此の世に誕生した以上は、やがて終末がやって来る「死」。
八苦(四苦に足して、別の四苦があると言うものである)
5.人間は煩悩が多く、悩んで生きる「五蘊盛苦」五蘊→色・受・想・行・識→色即是空。
6.人が生きていると自分の側には、一人や二人は気の合わない人がいる「怨憎会苦」。
7.人は生き別れや死に別れ、勿論、ペットや貴金属などとの別れもある「愛別離苦」。
8.あれが欲しいこれが欲しい、だけど求めても自分の手には入らない「求不得苦」。
人間の悩みを、言い尽くしていますね。
自分が悩む時、ストレスを感じる時があれば上記の事項を自分の心と照らし合わせて見て下さい。
ここで強調したかった事柄は“人間は誰しも<心に葛藤>を持って生きている”のです。
どんな悩みや苦しみを抱えているか、一般の皆さんは日常から考えたりしないのでここに説明をしてみました。
必ず共感するものがあるでしょう。
人生を生きるのは{苦}なのか{楽}なのか?
それは人間個人の心の持ち方、『人生観』になって来るでしょう。
可能な限り早く{心の扉}を開き、人生を楽しく・・と思いますが、人生の{扉}を開くには、皆さん結構と苦労しています。
『悩まない人になる』だけです。