ここまでは過去を見詰める事、自分の誕生から生い立ち~現在に至るまでの過去を見詰めて、自分の本当の心・自己を知る事が重要だと説明しました。
“心の扉を開く”のに、一番に簡単に見えますが一番に難しい事があります。
簡単に言えば{己の心を捨てる事}なのです。
場合によっては{己の心だけでなく己の体まで捨てる事}なのです。
これが出来る人は「うつ病」にはなりません。
何故なのか?上記を少し詳しく説明します。
うつ病者は、物事に拘るから「うつ病」になるのです。
同じ様な意味ですが、執着しなければ「うつ病」になりません。
自分という一人の人間は、やがて、或いは、すぐさまに死んでゆくもの、一定の時間が来れば、必ずや此の世から消滅して行くのです。
自分の消滅、“心身ともに此の世から消えて行く事”に対して納得できるかどうかです。
多くの人達、いや、全部の人達と言うべきか、「死」の話をすると嫌悪感を示します。
“生まれた者は必ず死ぬ”、避けられる道ではありません。
こんなに明確な人間の一生の過程ですが、なかなか人は納得しないのです。
悲しいですね、情けないです、駄目ですね・・・・。
人間世界の真実の出来事から、人は眼を逸らします。
避けられない人の命の消滅を、正面からその事実を眺めて欲しいのです。
時間の中で、時間に流されて人は一生を終わります。
時間とともに滅する=生きとし生きるもの、いや、生きていないものまで時間に流されて消えて行く=『無常観』ですね。
上記の事柄を体で悟る事が出来れば、立派で最高の人生を送れるでしょう。
何故なら、生きていて何も悩む事はありませんから・・・。
どんな出来事が起ころうとも、悲しい困難な出来事が生じようとも、自分の心身を投げ捨てて対応出来るのですから・・・・。
自分の{死}を見詰めて問い詰める事は、逆に今の自分の人生を如何に生きるかが理解できます。
心は反転します。
悲しい、憂うつな心が反転、楽しくなるものです。
何時も、何か良い事はないかと自分の近未来(目先の事柄、近い将来など)ばかりを見ない事が重要なのです。
未来の自分を考えるのであれば、もう少し先の先を見詰めて“人生には終わりがあること”を確認し理解して下さい。
観念でなくて自分の体で体得して受け入れる、頭でなくて体で理解={悟り}と言うことです。
{受容}して下さいませ。
人生の迷いや悩みや悲しみから、全てが解放されるでしょう。
「うつ病」だけでなく、各種神経症や各種心身症も必ず治りますね。
当方、断言しておきます。