一般的には、うつ病者が<悲しい、気分不良、目眩、憂欝、人生が面白くない、楽しくない>などと皆さんの前で呟いていても、結局は何も伝わらないのではないでしょうか。
「何で、この人変な事を言っている」とか「情けない人間だ」などと思うだけで終わる事が多いでしょう。
この嘆いている人達を{どうにかお世話してあげる}或いは{心の病気を治してあげるにはどうすれば良いか}が、理解できる人達は少ないでしょう。
当然でもあります。
自らが“心理療法”を体験して、充分に{心の癒し}の世界を勉強していれば、嘆いて呟いている人達には、何を如何にお世話してあげるべきか、解る筈でしょう。
どうすれば悩む人達の{心の反転}を起こす事が出来るか、理解できているから、悩む人達への援助が可能となるのです。
{悩む人から→悩まない人へ}の方向性、如何にあるべきか解るのです。
昨今の世の中、本当に大変です。
一般大衆のみならず、厚労省の人達、精神科医、診療内科医、そして、御住職さん達や一般に心理士にも、どうすれば{人の心の反転を得られるか}を解っていないのですから・・・。
日本全国、「うつ病」の薬を内服しながら休職している人達、或いは、「うつ病」がなかなか治らずに退職したままの人達、どの位の人達が居るというのでありましょう・・・。
沢山と悩みながら引きこもりの状態になっていたり、時には「心理療法を受けないでも自分の力で生きる」と言いながら、自殺をして行きます。
当方に来院された、「うつ病」に罹って薬の投与を受けながらの人達で、心理療法を勧めてみたものの、拒否されて自殺した人達が数人おられます。
長期間に渡り、悩む心の{糸のほつれ}が解けないために・・・要するに、人生の途上での{迷いの中に落ち込んで}這い上がれないだけなのです。
・・・・ここは、当方の説明です。
うつ病者に「悩んでいるから心理療法を受けたら?」と勧めても受け入れないのです。
ここが、うつ病者への援助・援護・手助けなど、最大の難関です。
しかし、うつ病者の周囲にも通常は一人くらい<鍵を握っている>人が居るものです。
その人が一緒に“心理療法”を受けてくれる体制になれば、うつ病者の当人も“心理療法”を受けてくれるものです。
うつ病者の治療は難しいものではありません。
唯、唯、うつ病者の周囲の人が上手に協力する気持ちが本当に有るのか無いのか、ですね。
日本でも昨今は沢山と自殺者が増えました。
薬だけでなく{心の治療が大事だ}と、常日頃から皆さんへの教育が重要となって来ている時代でしょう。
本当にそうだと確信しています。