<<講演>>人生への理解(19)

 {生}あるところに、必ず{滅}があります。

生まれて来たら、歳月の流れと共に人は年老いて、病気をしながら最後は此の世から消えて行くものです。(幼少期~成年期、などにて病気で終末を迎える人達もいますが・・)

 {生}~から~{滅}まで、可能であれば悩まないで苦しまないで楽しい人生を送ることが出来たら最高でしょう。

 

 ここでは少しながら心の勉強が必要ですが、そんな{悩まない人}になって欲しいと希望しています。

 

 「人間って、人間世界で悩まない人が居るのでしょうか?そんな事は不可能でしょう」と、当方に質問をされた方が居られました。

人間世界、人間社会を生きるのに、悩まないで楽しく生きられる<考え方>には、案外と簡単に変われるものです。

しかし、心の学習をせずに自分で人生を考えて、自分流では、そんなに簡単に<人生を楽しく>生きられるものではないと思います。

 人間、とかく自分の考えが一番に正しいと思っているので、直ぐに他者を<非難したり>、<悪口を言ったり>、<陰口を言ったり>します。

他者について悪口を言いながら自分は正しくて真面目な人間だと思っているので、人間関係の摩擦は必然と起こります。

 

 一体に何で、そんなに人は自分の欲求を肥大化させて行くのでありましょう。

気が合わないと言いながら、心の底で{非難}、{拒絶}、{嫌い}、{不機嫌}、{悪口}、{罵り}、{恨み}、{憎み}、{罵倒}などなどと、意外と多くの人達が、本当の心を知らずして、そんな考え方をしてしまいます。

 

 家族の中でも、父親と母親の心がバラバラであると、子供達の心も<崩壊>して行きます。どんな家族であれ、どんな会社であれ、一人でも、二人でも、周囲の人達の心を見ずに理解せずに会話したり行動したりする人が居ると、全体の調和も壊れ易いものとなります。

 

 人間世界を生きる事は、誰かにお世話になり誰かに迷惑をかけて生きるものでしょう。

しかし、その事実を体得しておかないと立派な人間にはなれません。

{悩まない人}になるのは、自分本意の生活が出来る事、自分本意の生活をする事とは違います。

何事も自分本意だと、逆に他者から真実に{変な人}と思われる事が益々多くなります。

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