<<家族・親子>>家族の病(14)

 家族として生活を送って行けば、子供達には結婚による家族との別れが来るものです。

子供達が結婚しても赤ちゃんが出来ない場合もあります。

子供達が結婚しないで年老いて行く場合もあります。

結婚しても、直ぐに離婚して家に戻って来る場合もあります。

おまけに、結婚しても離婚して孫を連れて帰って来る場合もあります。

 

 結婚した後、家族と離散する事とは別になりますが、親として子供達の病気や孫達の病気などの事柄に<心痛>を担ぐのは当然でもあります。

親としては、少なからず<心痛>となります。

自分の子供達が出来ない、孫も生まれて来ないのであれば、親としては自分のルーツが消えて行く訳ですから、矢張り、じっと人生を眺めると淋しさも込み上げて来るでしょう。

 

 結婚して年齢を重ねて行けば、全てが幸せになるものでは有りませんね。

夫婦二人だけの心の葛藤だけでなく、周囲からの余分な心の葛藤が沢山と出て来るでしょう。

周囲から降り掛かって来る心の葛藤に対しても、夫婦で<受け取り方>が違いますね。

そこで、場合によっては夫婦の間で<諍い>が生じて来る場合もあります。

 人間、不思議なものです。

自分自身が、自分の生まれのルーツを知らずに、心の葛藤は無い積もりで生きていても、ある時、突然に葛藤が表面上の意識に<火山の爆発>の如く吹き上げて来るものです。

 

 昨今では、自分の子供が離婚・別れがあると、親が「自分の所に帰っておいで」と、言うことがもっぱらの流行になっています。

これは“人の心は世の流れに連れて変化する”典型的なものでしょう。

ケースは様々ですが、子供達が孫を連れて帰って来た場合は大変です。

 未だ結婚していない人が家庭内にいる、或いは、よく言われるところの“家の跡取り”の人などがいると、結婚に際しても、何か<影を引く>かも知れません。

結婚相手から見ると、相手の家庭に入り込むのに、辛い心の葛藤を引くかも知れません。

親は親で、最初の頃は孫の顔も見られるし、子供の顔も見られるので嬉しい面もあるでしょう。

しかし、この関係は長期的に続くと、親としても<何とかして欲しい>などと思う筈でしょう。

 

 家族の離散、或いは、家族の再構成にしても、その時に親が残っているのか、片親しか残っていないのか、はたまた、両親どちらも残っていないのか・・・その時の家庭内の雰囲気なども、随分と家庭によって違うものでしょう。

 家に帰って来たものの、子供達に生活能力・経済能力などが無ければ、そのうちに新たな問題も起こる可能性が大きいですね。

昔は、嫁に行くと、行った先で喧嘩などがあっても実家に帰らないのが普通、耐え忍ぶ生活だったものでしょう。

 

 現代社会では、思わぬ事柄が変化します。

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