<<病気の症状>>拒食と過食(追加編1)

 若年層で、特に女性に多いです。男性にも、時折、症状で苦しんでいる人も居ますが、女性の方が、遥かにパーセンテージが高いです。

 

 長年、現場で心理療法に関わっていますが、なかなか{摂食障害}で苦しんでいる方達の{心の世界を見破れる}治療者は少ないみたいです。

また、マスコミにても「摂食障害=拒食や過食」での話しが時折に、実在していた有名な人達を例にあげて、ドキュメンタリーのように報じられたりしています。

ですが、当方が感じるのは、どれも本当の拒食についての{{心の真実は}}の話が出て来ませんね。

無理も、ないでしょう。

 

 報道者も周囲の人達も、誰も皆が本当の自分の心を読めていないので、人の心のカラクリが理解されていません。

「あの人は、こんな考えで苦労したのだ」などと語っていますが、当方から見れば、全くと人の真実なる心から、懸け離れていますね。

 人の心は、色々と表現されています。

善の心と悪の心、建前と本音、学問的には、顕在意識と潜在意識と無意識などにも分かれます。また、よく、深層心理などとも表現されますね。

 

 拒食や過食を訴える人達自身は、自分の表面の心しか見ていません。また、心理療法士もどんなに長く、彼らから話を聞いてあげても{本当の心}は出てきません。

話を聞いてあげている人が、自分で心理療法を体験しているか、長い年月に渡り、現場で心理療法に関わっている方であれば、彼等の深い心、深層心理を見抜けるでしょう。

 

 親と子、怖いですね。心の深い所で、子供が成長する段階で、親や育てた人から、常に子供の心に何がしかのストレスが刷り込まれて行きます。

子供の問題は、全てと言って良いでしょう、親の問題に関わってきます。

親の会話や行動や心など、全てのものが、子供達いや大人になった人達の心にも、刻み込まれています。

 マイナスの感情や意識として、過去の心の中に刻まれていますので、当人が余程の事、自分の過去を振り返らないと、自分の心の底にある心、自分の行動や会話と、如何に繋がっているか知る事が出来ません。

一般世間の親は、説明しても、現実の有り得る心を詳細に述べても、なかなか理解してくれません。

 

 親は、子供が{親の背中を見て育つ}と言いながら、自分は一生懸命に働いて来たのだから、子供もそう考えるべきだという心に捕らわれています。

最後まで、子供は、親の心・行動・会話を理解するべきだと、考えるのです。

親が、そんな心を持ち続ける間は、子供達の拒食や過食など、治療が困難ですね。

ある時期、ある過程を過ぎて、自分で自分の{苦}を乗り越えて行ける子供達は、ほんの僅かです。

 

 親と子供の間の過去の心の和解が、過去の心を知る事が、最重要です。

 

 心の中を見る勉強が重要です。

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