<<家族・親子>>「親殺し」(6)

 親を殺した子供達(大人も含めて)ですね、当方から見れば当然だと思う事柄を、一般の人達は、何故あんなおとなしい子供達が、親を殺すのか理解できないと、言います。

 

 ですが、それは、無理のない事ですね。

人間の心を深く抉って熟慮した人達でないと、理解できません。

先ずは、自分の過去の心、自分の<生い立ちの心>が読み取れる人でないと、他人の心も読み取れませんね。

 

 犯罪、事件の後の、犯罪者との面接でも、親を殺した犯罪者に<親が嫌いだった>のかと問うても、正解が戻って来ないのが普通でしょう。

勿論、時には、「親が嫌いだったから殺したい」と答える犯罪者も居るでしょう。

建前と本音の気づかない人達ですね。

それは、何故でしょう!!!

 

 心理療法に長期間、携わった人でないと理解できませんね!!!

自分の深い心と浅い心、本音と建前、無意識と潜在意識と顕在意識を覗いて、自分の心・性格・人格を{善}か{悪}なのかを判断できる人であることが必要です。

自分自身の{善と悪}を決定できていない人は、犯罪者や事件を起こす人達の心は、解らない筈です。

 

 多くの犯罪者は、自分は{正しい}、このくらいは{許される}などと、何処までも自分を正直で素直な人間と思っています。

そうなる原因は、自分の{過去の心}が全く見れないことによります。

 自分の過去の心の善悪の判断を出来ない人達が、「お母さんが嫌いだったのか」と、問われても、<嫌い>だったとは答えられないでしょう。<嫌いか好きか>という問題、或いは、思考は、自分の過去の心を基盤として判断するものですから、質問されても、質問の意味さえ理解できないでしょう。

 

 所謂、二重人格や多重人格者、また、限りない程にそんな人格に近い人達は、未熟な心なのですがね・・。

日常生活では、自分は未熟だとさえ思っていません。

親が嫌いだと答える人は、まだ心・性格・人格を矯正できる<道>をも残されていますね。

「好き」と「嫌い」、「善」と「悪」、「勝」と「負」、「得」と「損」などについて、判定できない人達も現実に沢山と居ます。

 

 恐い世の中、恐ろしい世の中、どうして、こんな世の中になったのでしょう。

親の子育てが、大きな問題なのです。

子供の小さい頃から、子供達の心を上手に育てられなかった事、これだけでしょう。

勿論、先天性の意識障害の程度も、考えておくべきでしょうが・・・。

心・性格・人格は、後天性と考えて良いでしょう。

特別なケ―スを、除いて、全てが、そうですよ。

 

 親が、先に、心の勉強、「心理療法」を受けるべきです。

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