<<心の世界>>「「ルーツ」」・・・6

  先日、沢山の人達に、当方が話した事があります。
昨年は、東海大地震と大津波ですね。
更に、原子力発電所の災害もありました。
大きな災害ですが、大地震と大津波は、「「自然災害」」であり、天然災害でしょう。
だが、原子力発電の災害は、「「人災」」ですよ。
大きな災害と言えども、人間の作った物で人間が災害を被るものです。

  大変な出来事であり、「「ル―ツ」」に関わるものですが、こんな災害によっても、大きな「「ル―ツ」」が表現されます。
第1番目には、この天然災害と大きな人災によって、両親や祖父母や、或いは、親戚の人までを失ったものでしょう。
そう、自分の親や祖父母を失う事は、自分にとっての「「先祖」」を失う事と同じでもあります。

   突然に、自分の先祖が目前から消えて行くのです。

そう、自分の「「ル―ツ」」が目前から、瞬間的に消えるのですから、その時は、あまりにも大きな「「災害」」なので自分の{{こころ}}を混乱させるだけで、少しの時間は流れるでしょう。
しかしながら、歳月が少しずつ流れる事で、次第に、自分の考えにも{{大きな穴}}が開いている事にも気づいてきます。
何だか、自分の{{こころ}}にも、不思議な感情が流れるし、己の「「意識」」の変化も始まるのです。

  どんなに考えても、両親や祖父母を失った事柄は、二度と戻って来ません。
もう、二度と顔も見えないし、遠い彼方へと流れ去ったままです。
自分の生きて来た足元が、揺らぎ始めたままで、修正が出来ません。

  自分の{{こころ}}を安定させたくても、自分を安定させる方法は有りません。
  足元の踏み台が見つからないのですから。

自分を此の世に生み出しておいて、そのまま、一機に消えてしまったのです。
毎日、好きだだとか、嫌いだとか、思いながら生きていたものが、そんな考える対象が無くなってしまったのです。

  自分の親は、此の世には居ないし、二度と顔も見れないし、毎日が{{そんな状況」}}で続きます。
寂しいものです、よ。
今までとは、突然に目前が変ってしまうのですから、ね。
長年月が流れてしまえば、人間は勉強していなくても、無意識的には、親は亡くなってゆくものと感じていますから、当然なのです。

  でも、突然に「「ル―ツ」」を失いますと、誰もが、苦しむものです。

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