<<身代わり不可症候群>>身代わり不可症候群(続)13

 簡単に{{身代わり}}と言っていますが、案外と難しい場合もあります。

貧乏したままでお金持ちになった事のない人達は、お金持ちの苦しみや悲しみが意外と理解できません。

誕生後から・・・・引き続きのまま・・お金持ちで・・大人になった人達は・・貧乏人の心を理解できません。

時折ですが、悩んだ事がありませんと、言う人も居ますが、それは<<まずい>>ですね。絶対に悩んでいる時期も有った筈ですが、当人は悩んだ記憶を消しているだけです。

 

 一度も悩まないで、成長する人なんて居ませんよ。

当人が、自分の心を見るか眼差しを抱えていない、だけの事です。

誕生後から~~~大人になるまでに、一度も悩んだり苦しんだりした事が無いと言うならば、その人は、逆に、親からの心の分離が出来ていない人達です。

こんな人達も、大変に困ります。

親から分離できていない人達は、俗世間でも自分一人で物事を考えて生きる事が出来ませんし、逆に、何時も心が不安ばかりとなるでしょう。

 

 子供心に、少しでも、自分の親に不満や不平を持つところから、親と自分の関係が大きくなりますし、親以外の他者との関係も増大してきますね。

その上で、他者と対立しながら、自分の人生を生きるのが{{人間社会の中の人間の動き}}ですね。

対立関係の中で、自分と他者の心の関係、そして、自分と目前の環境、これが上手に出来れば、心の葛藤は生じないでしょう。

「受容」・「共感」・「妥協」・「拒絶」、などなどの心を自分が上手くコントロ―ル出来る事が、一番に重要です。

 

 ここで、何を言いたかったか、ですね。

誕生して、育つ過程で、全ての人間は、自分の親、自分を育てる人に対して、不満などの心の葛藤を持ちます。

親への不満を持ちながら、自分のストレスを解消しながら育ちます。

家族の形成、会社の中の自分の身の回りに対する心構え、これのみで、皆は人間社会で生活しています。

人間社会に生きていて、自分の希望をあまり巨大化しないで、生きる事でしょう。

むしろ、他人の心や人間関係を見つめながら、時には、自分の心を捨てて、他者に従うのも重要です。

 

 {{{捨ててこそ、浮かぶ瀬もあれ}}}なんて言葉が、昔から有ります。

{{{捨てて、捨てて、捨てて・・・}}}などの、言葉もあります。

あまり、自分の我執に取り付かれない方が、気楽になれます。

時には、他人の立場に立って自分の心を置き替える「身代わり不可症候群」であれば、何時まで経っても、悩んで生きるでしょう。       

コメントは受け付けていません。