本当のところ、人生を生きるには{身代わり可能な人間}になって欲しいと思います。
人生を生きて行く上で、心の葛藤を感じてしまうのは、自分の事だけを中心に考えているからなのです。
本来的に、人は自分の心を探索しようとしません。
この様なところから諸々の問題が生じて来ます。
自分の心を見詰めないと、駄目なのですね。
格別に人生を有意義に過ごそうと考えれば、必ず自分の潜在意識と無意識の中にある心を可能な限り知っておいて下さいませ。
しかし、自分一人で「自分の心」を探し「自分の心」を正確に把握する事は困難です。
“自分は、しっかりと自己探求している”と自己主張する人を時折見ることもありますが、所詮<殆ど心の世界については学習していない人>である様に感じます。
何度も述べていますが、人間は、自分の眼の前を眺めて、自分に都合の良いもの、自分の好きなものを追いかけます。
これが一般的な人の生き方ですし、当然でもありますね。
しかし、自分の思う通りに人生を生きようとすれば、時には自分以外の他者の気持ちを踏みにじり、自分の意志を通そうとします。
欲望の塊、「これが人の心なのか?」とさえ、思わされる場合もあります。
自分を中心に世界が回って欲しいと考える、さもないと心が治まらないのです。
悔しさ、無念さも込み上げて来ます。
妬み、嫉妬、悲しさ、淋しさ、孤独感、不平、不満、怨念なども溜まり、マイナスの感情が膨らんで来ます。
自分の欠乏欲は、時と場所を考えて減じる事が大切なのです。
<思うがままとならない>ことが人生です。
人間世界に自分一人が住むのではありません。
自分以外の他者の事も考えないと駄目ですね。
他人が悩んでいる事柄なども、自分の方から理解出来る人になることが出来れば良いですね。
此の世は自分一人のものではありません、皆の世界も有るものです。
自分一人で腹を立てない事です。
時には、自分以外の他者の、心というか気持ちを大事に考えてみる事が大切です。
特別に大切な事は、他人の立場に立って自分を眺める事です。
他人の眼に、自分の眼を置いた視野に立てる事が、大変に重要です。
自分の心の愚かさが見えます。
人間は、自分の事を中心に自分の事ばかり考え自分の思う通りにならないと、嘆き苦しみ、苦悩を蓄積して行きます。
世の中は自分の思う通りにならない、時には、自分以外の他者が優先となる場合は沢山とあります。これが普通なのです。
『身代わり不可症候群』、自分が相手の立場に立って物事を考える力が無いことを言います。
絶対に、相手の立場に立って考える能力を{身に付ける}事が大切です。
これが出来ない人は、可愛そうな人だと思います。
相手の立場に立てない人は、必ずや「ストレス」が溜まります。
自分自身の会話・行動・心、全てがギクシャクして、世間の人達と楽しく語り合い生きることが不可能となります。
簡単な心のトリックが解釈出来ないのです。
辛く悲しいですね。
他者の気持や心の痛みが理解できないと大変です。
「心理療法」を受ける事が大切です。