<<人生>>「社会適応」(2)

 自分の生きる過程で、先刻、{人対人}、などと説明しましたが、

 もう一つは、{人対環境}の問題があります。

 

 この事についても、何度か掲載していますが、どんなに考えても、この二つだけですね。

究極的には、人生論、人生学、人生哲学、まで学習しておく方が良いのですが・・・。

でも、あまり難しい事柄を言っても大変ですから・・・・。

とにかく、人対環境と言えば、自分が此の世に誕生した時に、すでに、誰も皆が違った環境に投げ込まれているのです。

 

 父親は、どういう人だったのか・・・ですね。

例えば、何処に、どんな場所に住んでいるのか、街の騒音の中とか、田舎の静かな場所とか、自分が生まれた家の場所でさえ、誰もが違うんですね。

もっと、小さく見つめると、家の建物だって、誰も皆が同じ形の家に生まれる訳ではありません。同じような建物でも、色も違い場合もあります。

 まして、父親の身長、痩せ型&肥満型、お金持ち&貧乏、職業、地位、名誉、、優しい父親、厳しい父親、などなど・・・・・・・。

母親ついても、同じ事柄などが、考えられます。

祖父や祖母の心、人格などにても、全くと異なった影響を受けます。

 

 この事については、両親も人、祖父母も人、兄弟姉妹も人なのですが、この方達の居る場所に生まれたのか、どうかと言う意味で、環境の話をしています。

同じように、両親、祖父母、兄弟姉妹の人数が、同じ数でも、その人達の心・性格・人格などで、子供達に与える影響は、全然と違って来るのですからね。

両親の顔を知らない子供達、兄弟姉妹が居ない子供達も、そんな人達が居ない事そのものが心の葛藤として残るものです。

 

 もっとも、長い間、心理療法に関わった人達でないと、このような説明をしても、子供達の発達心理学については、充分に理解しがたいものでしょう。

人が赤ちゃんとして生まれて来てから、育つ過程で<私は、何も心の葛藤を持っていません>なんて言う人達が居たら、余程、不思議な人達か、心について全く理解できていない人でしょうね。

そんな人達が子供から大人になって、仕事を開始し始めると、必ずや、周囲には仕事をしている隣人が居ます。

生徒や学生さんやの生活でも、同じでしょう。常に、誰かが傍にいる筈ですよね。

 

 この項では、場所についてお話をしていますが、周囲に色々な人達が居る事や状況も、人はその場所に投げ込まれていると言う意味では、環境や状況と言う事になります。

誰しも人は、育つ過程においても、既に、幼い時から、心の形・性格・自己同一性・人格などが、形成されています。

 

 歪な心の原点、まあまあの心の形成、全てが生い立ちにあります。

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