<<論考>>現在の{{こころ}}6

 最近ですが、当方に来院された方で、ドクタ―ショッピングと言いますか、随分とあちらこちらの病医院を駆け巡り、大学病院にまで診察に行かれたのですが、診断も不可能でした。

ある病院で、格別な担当科でしたが、MRI機器でも何度も調べていましたが、また再度、調べてもらったようです。

 最後に、一度でも良いから「「心療内科」」を受診したらどうですか???と言われたようです。

たまたま、当院に来院されました。

カウンセリングを開始しましてから、当方で書いた書物も一冊だけ買われて帰えられましたが、何となく勧めた「「内観」」を、直ぐに、{{体験してみたい}}と答えられて、「「内観療法」」を通院で10日間されました。

 

 当方から、「「内観」」されている間は、格別にコメントもせずに、唯、ひたすらに、決められた通りに自分の過去を調べていかれました。

からだの症状で、何処の病医院に言っても治らない病気でしたが、たまたま、自分の職場において、当方を訪ねるようにアドバイスを受けたとの事でした。

 当人は、何処に行っても治らない病気で、半信半疑でしたが、我慢をされて「「内観」」をされました。

当方から見ていれば、立派な「内観」」ができたとは感じませんでしたが、帰る時の感想文では、立派な感想文を書いて帰られました。

自分の治らない病気は、自分勝手病であって、怠け病だったのかと言って帰られました。

 

 沢山の薬も服用されていましたが、そんな状況でも「「内観療法」」は出来るのです。

お帰りの際には、当院を紹介された方へも{{宜しく、お伝え下さいませ}}と言ったら、喜んで伝えておきますと、言われました。

{{こころ}}の世界では、自分で体験しないと、自分の{{こころ}}が見えないものです。

 現在の{{こころ}}は、全てが、自分の過去の{{こころ}}に裏打ちされています。

どんな{{こころ}}に裏打ちされているのかが、自分で素直に理解できる人は、他者の{{こころ}}を理解できるのです。

他者の現在の{{こころ}}を喝破できる人は、自分の人生を気楽に楽しく悩まないで生きる事ができるでしょう。

 

 そうなるためには、「「無意識」」や「「潜在意識」」など・・・自分の「「深層心理」」を理解できる事が、最大に重要でしょう。

格別に、自分の母親と父親、祖父母、兄弟姉妹、学校での友達関係、近所の人達、親戚の人達、色々と自分の傍を通り過ぎた人達に対しての自分の関連した{{こころ}}を調べるのです。

その事で、全ての答えが出て来ます。

「「内観」」を、体験するのみです。

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