<<心の世界>>36の質問 (15)

     ここでは、(14)の質問の続きになります。

 

 当方も医師ですから、職員を沢山と抱えています。

俗世間の人達って、本当に眼前と目先だけを考えて生きる人達が、多いですね。

悩んでいても、苦しんでいても、<私には、悩み>は無いと、沢山の人達が言うのです。

だから、当方も現実には<困って>います。

 

 どうしても、自分は<悩みが無い>と言うのです。

うつ病の人達で、軽症の人では、同じように<悩みは何も無い>と言う人達が居ますね。

うつ病者で、中等度~重症者では、随分と悩みを抱えていますが、それでも、<私には、何も悩みや考え事は無い>と言う人達も居ます。

<自分には、何も悩み苦しみ>は無いと、自己主張される人は、「心理療法」に対して不平や不満を持ちます。

ですが、カウンセリングでは気づかない事が、過去の自己洞察法になってきますと、色々と沢山の事柄が見えて来ます。

自分の過去の考え方に対して、自分で自己評価を出来るようになると、うつ病者は、或いは、神経症者や心身症者も、心も体も回復して来ます。

 

 当方、人間世界を生きるには、{心}が一番に大切だと考えています。

でも、自分の心を知らないで生きている人達の多い事、臨床心理士の立場から見ると、悲しくて辛い、本当に辛いと思いながらの日々を過ごしています。

生い立ちにて、あまりにも沢山の悩み苦しみを抱えて身動きできないような、心・性格・人格、などの人達では、極く、稀にフラッシュバックなどの症状を呈する場合もあるでしょうが、非常に少ないでしょう。

カウンセリングでも、フラッシュバックを起こす事はあります。

けれども、フラッシュバックが見られるのは、稀ですね。

フラッシュバックを起こすような人達の場合では、そんな状況にならない人になっておかないと、そこから逃げていると、何時までも<子供の心のまま>で生活する事になるし、上手な社会適応はできません。

 

 自分の過去を見つめ、フラッシュバックを決して起こさない人間になっておくべきです。

「心理療法」で、フラッシュバックを起こす場合は、非常に少ないですよ。

医師も一度でも良いから、自分の過去を見る「心理療法」を体験しておくのが、良いでしょう。

人の心って、本当に面白いですよ。

誰も、心は見えないから、<不可思議>だと言う人達が多いですが・・自分の深層心理を知っている人達は、全ての心、全ての心の{カラクリ}が見える筈です。

現在、現在、未来、未来、などと言わないで、自分の心の形成を<過去から見つめ直しておく>事です。

 

 未来を見つめたいのであれば、自分の「死」を悟る事です。

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