<<心の世界>>36の質問 (8)

     どうして、「死」=「滅」を悟るのが大事なのでしょう。

 私達は死ぬために、生きているのではないです。

 とにかく、精一杯に今を生きる事だと思います。

 生きている間が、人生ですからね。

 自分の未来を自分で操作できるか、どうかでしょう。

 だとすれば、現在と未来だけで良いのではないでしょうか。

 今が、楽しければ、それで良いではないでしょうか。

 

{お答え}

 そのお気持ちは、理解できますよ。

普通の一般の人達は、皆が、そう言うのですから・・・・。

 皆ですね、今、現在に悩んでいない人達は、悩んでいる人達に自分勝手な判断と意見を言えるでしょう。

そして、他人の悩み苦しみを考えてあげる能力はありません。

こんな決め付け方をして、恐縮ですが、長年月間にわたり「心理療法」に関わって来ると、必ずや、当方の言っている事が理解できる筈です。

現在悩みが無い、今は楽しい嬉しいと言っても、今は楽しいでしょう、確かにですね。

だが、今の現在が楽しい嬉しいと、言っている人達が、暫く時間や歳月が流れると、その楽しさも変化して消え失せてしまいます。

人間生活で、何時までも同じ状況が、続く事はありません。

必ず、楽しみの後には、苦がやってきますよ。

それは、人生を短期の眼で見るか、長期の眼でみるかでもあります。

 

 少し難しいかもしれませんが、自分の生きている間は、幸せに感じることもあるかも知れません。

しかし、自分の子供達が生まれて来ると、きっと子供達の事柄で悩みはやって来ますよ。

子供さんの居ない家族とか、子供さんの居る家族などによって、考え方も違いますが・・。

子供さんを育てる過程で、悩み苦しむ人達、可愛い積もりだった筈なのですが・・・・。

いや、いや、最初から、子供さんを作る予定にしておらず、子供さんを人工流産したりとか捨て子にしたり、はままた、時には、虐待したりで人間世界は大変なものです。

誰もが今を一生懸命に生きたいと思っていますが、眼前の状況が自分の思う通りになりません。

 何故か?? ですよ。

人間世界は、自分が思う通りにならないのが当然なのです。

自分の人生を<バラ色のように輝かせたい>なんて、思いながら生きる事そのものが間違いかも知れません。

自分の死は辛いものですが、死を受けとめて生きられれば、逆に人生はすごく楽しくなるものです。

 

自分の<生い立ち>から今までの<人生を振り返れば>答えは出ます。

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