<<心の世界>>36の質問 (7)

    過去を振り返る事には、一応、納得したいのですが・・・、

 なにゆえに、<<過去を振り返る>>のでしょうか。

 何で、{過去}が重要かを、明確にもっと教えて下さい。

 

{お答え}

 人は、誰もが自分の人生を一生懸命に生きている積もりです。

だが、そんな自分と思っていても、案外と第三者が評価すると<<全く違っている>>場合も多いです。

人って、余程の事、注意して自分の心を点検していないと、自分の心が分かっているようで・・分からないままに生きています。

今の自分の考え方は、自分の過去の自己中心的な考え方の塊の集積で、現在が有ります。

だから、自分の考え方は立派なものだと、自分で信じていても駄目なのです。

 自分の心は、自分で評価できません。

此の世の中で、自分の周囲が、自分を如何に評価してるか、見える人は誰も居ませんね。

自分の心が如何なるものかは、自分で決定できますが、自己中心的な考え方が入ります。

他者が判定して、初めて、立派な心か立派な人格者か、を決めるものです。

それ故に、過去を自分でみつめないといけませんね。

 

 私は満足に生きていると言っても、歪な人生を過ごしている人達が沢山と見られます。

そう、人生って確かに、自分が満足して生きていれば良いのかも知れませんが、ある時期を通して<人の心はコロリと変化>します、しかも悪い方へ変化しますから、全く大変ですよ。

恐ろしい程に、一瞬に、心は変化するものです。

人生は楽しい、人生は喜び、だと言っていた人達が、瞬時に<悲しい>、<辛い>などと言い始めます。

皆が、唯、唯、一生懸命に生きている積もりでも、まだまだ、心底、心のエネルギ―を使っていません。

 今、人が生きて思考している、考えているのは、氷山の一角です。

氷山が海に浮いていますが、人は海面上に出た部分だけの頭を使っているのです。

その海面の下にも氷山は、まだまだ、大きな塊となって有ります。

その海面の下で、表面上からは見えない部分の氷の部分が、人の探淵の心で、大切です。

 

 余程、鈍感な人達でない限り、自分が楽しく喜んで生きられるように、努力はしていると思います。

「老」・「病」・「死」は、まだまだ、先でコメントしますが、多くの人達が、自分の「生」だけで精一杯でしょう。

今の現在の自分を生きる事だけ、或いは、近未来のみしか見えません。そう、家を建ててなんて、私は随分と未来を眺めて生きていると言っても、やはり、自分の年老いて行く先の「滅」までは考えません。 

 

 人間存在の、{在り方}を知る「心理療法」が重要です。

 そう、自分の「滅」を体で悟るのが最高に大切です。

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