親から子へ、親から子へですよ。地球上の生物も全て同じです。
悩むか、悩まないか、自分の心だと思います。
自分の事は、自分で心を変えて対処すれば良いのではないですか・・・他人の手を借りずに生きるのはいけないのですか。
{お答え}
今の現在、元気な人達は、そんな気持ちがするかも知れません。
もっともな、お気持ちであり、そう感じる話ですよね。
悩みの世界にしろ、今から死んでゆく状態、癌や不治の病になった人でないと、その人達の真実なる気持ちは、誰も理解できないのでしょう。
一般の心理士だと自称&他称でも、そう思われる心理士であっても、そんな人達の辛い悲しい気持ちは、ある程度でも分かるでしょう。
うつ病、諸神経症、諸心身症、などでは、心理士に理解できるでしょうがね・・・・。
但し、このような心の世界も、やはり、格別に有能な心理士でないと、クライエントの心が見抜けないでしょう。
老いる事や死ぬ事などについては、どんなプロの心理士でも当人の気持ちは真実には理解が困難でしょう。
疑似体験的な範囲でしか、<受け止める>事が出来ません。
本当に、人間の{性}・{業}って、難しいですよ。
どんなに、私は悩める人や苦しむ人の気持ちが分かると、豪語したところで、現実体験が無いと理解困難の<<心>>もありますよ。
当方、{心理士}も重要ですが、最近は、{若き心理士}には、本当の{老いる苦しみ}はなかなか理解が出来ないと感じています。
そう、30歳の心理士に、真実に悩みや苦しみ、特に、「老いる事」、「体の病気」、「死ぬ事」などなどは、それなりに、有能な心理士であろうと、ある程度でも、自分が高齢化しないと、高齢者の心理士でないと、現実感を伴った<悩み苦しみ>なんて、若い心理士には伝わらないでしょうね。
勿論、当方も、長年月間にわたり、心理療法を行なって来ましたから、当方の若い時代もありました。
人間は誰もが、必ず、最後には「滅=自分の死」がやって来るので、その「滅」を受け入れる事が最大に重要なのです。
しかし、30歳代の{心理士}に「滅=死」を理解せよ、なんて言ったところで、理解の不可能な世界です。
仮に、「無常観」を悟っていれば、これ以上の立派な{心理士}は居ないでしょう。
「無常観」を悟っていても、‘心理‘の心の世界を勉強しておかないと、庶民に「無常観」を悟らせるのは、不可能ですからね。
いろいろ心理士の資質など語ってきました。人間は一人では生きて行けません、まして、自分の考え方のみで人生を生きるのは難しいです。
時には、「無常観」まで悟った心理士を人生の伴走者にすることも必要です。