⑯人間も本来的に、誕生した場所への{回帰現象}が有るようです。
そう、生まれて育った場所への郷愁を抱えるようです。
誕生した場所から離れるには、それなりの理由が有るでしょう。
学校とか仕事とか研究&学習など、或いは、気持ちが進まなくても会社の命令で転勤を命じられる場合もありますね。
沢山の人達を観察すれば、直ぐに分かるでしょう。
学校進学で遠隔地へ移動した後に、数日間とか数ヶ月後にホ―ムシックに罹ってしまい、病気にまでなってしまう場合もあります。
強度のホ―ムシックで、帰郷する場合もあります。
これも、回帰現象の一形態でしょう。
或いは、面白いのは、優秀な学者になって異国へ研究の研鑽に出たまま帰らない場合もあります。
これは、素晴らしい研究者にも見えるでしょう。
知らない、心の勉強をしていない人が見れば、の事です。
見る人が見れば、研究に出かけたまま、自国に帰らないのは、それなりの理由もあるのです。
生い立ちとか、見栄とか虚栄心とか、時には、自分に果たされた<<天命>>として自分の研究の道を進む場合も、勿論、あるでしょう。
それでも、人は、一般的には回帰現象を持っている事には間違いないと、考えています。
興味あるのは、回帰現象を持ちながら、人間は一方で凄く未知の旅を好むので面白いです。
宇宙ロケットを打ち上げるのも、同じでしょう。
宇宙ロケットと言っても、太陽系内の地球の隣の惑星へ移動するのが、精一杯です。
まだまだ、火星にも人間は降り立つ事が出来ていません。
人間、お金と燃料をかけて何処まで飛んで行けるのでしょう。
これが、世界平和へとつながるのであれば、幸いでしょうが。
今なされている、宇宙ロケット(太陽系の惑星への)も、国の科学と技術の名誉をかけています。
だが、だが、国の大金をかけて、実際には人間にとって、<<どの位の利益>>をもたらすのか、未だ不確定でしょう。
さて、太陽系を飛び出して行けるロケットが本当の宇宙ロケットではないでしょうか、そんな気持ちもしています。
そう、宇宙探検だと言いながら、ロケットは飛んではいますが、<<宇宙の外縁>>から眺めると、あまりにも小さな空間を飛んで喜んでいる人間が見えます。
不思議な、光景です。
現在の<<宇宙ロケット>>が駄目だと言う積もりはありませんが、根本的に、当方の思いは反対に、早く早くロケットが太陽系を飛び出す事を願っているのです。