胃が痛い、腹が痛い、慢性の下痢をするなどとも、言われます。
当方で、潰瘍大腸炎で「心理療法」を受けた人も居ます。
大学病院で、薬を飲んでも体の症状が<すっきりしない>などと言って、「心理療法」を受けられました。
腹痛、出血便が難治で続いておりました。
苦痛と疲れ、顔は沈んで、ゆがんでいた程です。
しかし、当方で「心理療法」を受けた後、現在は日常生活のなかで仕事もこなして生活されています。
当方にとって、面白いと思うのは、この人が何も悩みは無いと自己主張するからです。
これほど、体に症状がありながら、自分の悩みは無いと言うのですから、不思議ですよ。
自分の心と体に、特別に<<鈍感>>ですね。
{失感情}{失体感}などと言います。
格別に、鈍感な人達が確かに居られます。
胃潰瘍とか、十二指腸潰瘍、などの人達も、自分の心と体に鈍感ですね。
状況から見ても、悩みや苦痛を感じて当然に見えても、彼等は<悩みは無い>と言うのですから、それは不思議です。
彼等は、自分の{過去の心}に眼と心を向けない、そんな感じです。
眼と心を向けない、現在の自分の体にさえ<眼と心を向けよう>としないくらいです。
言い変えれば、鈍感そのものです。
自分の奥底の心には、全然、気持ちを向けようとしませんから、悲しいものです。
自分の奥底の心を知っていないと、現在の自分の心や行動や会話などもコントロ―ル出来ませんよ。
心身症の症状と呼ばれる人達は、多くの場合でこのパタ―ンですね。
だから、何時までも<薬、薬>と言って、薬に依存して生きて行きます。
薬を暫く中止していると、直ぐに、また、症状が再発します。
ある意味では、自分の心と体の調和を計り健康でないと、余計な治療費が必要となります。まして、国の医療費も負担が大きくなります。また、人生を楽しく喜んで健やかに生きることが大変になります。
会社勤めも、休養治療のために、診断書を医師に書いてもらって会社を休むという事柄も出て来ますから・・・。会社の損失でもあり、当人個人の損失でもあります。
可能であれば、世の中を生きるのに、心に葛藤を持たずに気持ちよく安らかに生きる事が出来れば、立派な人間生活を健やかに送る事ができるでしょう。
薬も必要ですが、やがては、人は老いるもの、どんなに心が丈夫でも体の病気を起こす場合もあるでしょうし、それでも、心が安らかな生活が大切です。