<<人間の犯罪>>犯罪について(4)

 人間が此の世を生きるには、必ずや、自分の進む道において、時には、心の迷いが誰にでも出て来るものでしょう。

私には、何も{心の葛藤}は有りませんと、言う人が居れば、逆に、その人は未だ人生の出来事や俗世間の出来事について、充分に分かっていない人でしょう。

理解できている積もりが、理解できていないものです。

 

 とにかく、人は誰もが自分は真面目だと考えて生きています。

程度の「差」が有り、生い立ちの「差」ですよね。

何時も、どのような時も、人間は現在を生きるにあたり、自分のこれまで生きて来た<<過去の心が動いており、今の自分の行動を無意識的に操作>>しています。

この事については、一般の方達には気づかない{心}と{会話}と{行動}なのですが、必ずや、生い立ちの諸々が関連しているものです。

それ故に、人間が生きるには、過去を振り返る事が最大に重要です。

また、「犯罪」などは、どのような「犯罪」にしろ、大きな「犯罪」、小さな「犯罪」なども、今の自分の犯した、或いは、置かれた状況の<責任>に気づかず、大変です。

 

 「犯罪」を起している人達に、当方は、沢山と出会いますが、少しずつ話を聞く事にしています。

皆が、当方によく話すことは・・・・・

自分の生い立ちは、出鱈目だった。

母親が、悪いんです。

父親が、悪いんです。

自分が幼少の頃、両親が喧嘩して、離婚して寂しい幼少時だった。

両親の喧嘩は、絶え間が無かったし自宅にいるのが耐えられなかった。

母親に背中を向けて、家出もした。

父親の顔を見るのも、嫌いだった。

兄弟姉妹も、皆が嫌いで嫌いで家に居ても何も楽しい事は無かった。

学校にも、あまり行かなかった。

勉強なんて全く、する気持ちは無かった。

誰も、友達は居なかったよ。

寂しくて孤独で、生きているのも嫌いだった。

何で此の世に生まれて来たのか、親を恨んでいるだけだった。

 

 「犯罪」を起す人達は、多くが、こんな過去、歪な自分史を抱えており、現在も自分の心の底には{{悲壮感}}・{{孤独感}}・{{劣等感}}・{{怨念}}など、社会や俗世間に対しての「「心の葛藤」」は大変なものです。

自分の{{心}}と{{気持ち}}を理解してくれる人を探していますが、誰も理解できる人間は居ないと考えていますから、大変に寂しい孤独な人たちです。

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