<<身代わり不可症候群>>身代わり不可症候群(続)7

 先述で、親への「恩」、親への「感謝」が、どれほど重要か、少しは皆さんに理解できるでしょう。

古い昔の言葉ですが、非常に大事で大切な言葉です。

子供の生い立ちの頃に、親への思いが<<如何なる状態であった>>かですね。

親への「身代わり」が出来れば、つまり、親の立場にたてれば、親への「恩」と「感謝」につながりますし、それは、親への{{信頼感}}でもあります。

 満2歳までに、「基本的不信感」が形成されますので、幼い頃の子供達の心が如何に大切かですね。

勿論、満2歳から・・・その後に育まれる心を「第2期の基本的不信感」などと言われています。

 

 人間にとって、幼い時期・子供の時期に、育てる人達が、どれほど上手に育てたかです。

子供達にとっても、育てられる過程で、誰も皆が、上手に理想的に育てられるかというと問題ですね。

先ず、育てる側を考えると、先述していますが、子供の成長に対して理想的な親、理想的でない親、祖父母、姉や兄、他人が育てる場合など、多種多様です。

ある程度に成長した子供達に向かって、親への「恩」とか「感謝」を感じなさい、なんて言っても、そんなに自分を育てた人達に<<有り難さ>>を感じられる筈がありません

それ故に、ある程度に成長した子供達に対して、親に「感謝」をしなさい、親への「恩」を感じて下さい、なんて言っても無理があると言うものです。

 

 子供の成長時代に、親の立場を理解するのは難しいものです。

育てる人達や親達は、少しながら自分が育った社会情勢と様々なバックグラウンドを無意識的ですが、知っています。

そんな自分達の思い・尺度で子育てをするものですから、子供達に心の葛藤が生じます。

何故って、子供達は人間社会の「掟」とか「ル―ル」などを理解していません。

育てる側と育てられる側の間で、当然に{{心の摩擦}}がおきます。

悪い方向に進むと、登校拒否、非行、いじめ、自殺、引きこもり、神経症、心身症、うつ病、シンナ―中毒などになり、不満、不平、悲しみ、孤独、やきもち、嫉妬、恨み、憎しみ、嘘、盗み、罪、など、無意識的にしても、様々な心の葛藤が溜まってしまいます。

 

 成長期の子は、育てる人の気持ちが理解できる年齢ではありません。

でも、ある程度の年齢を重ねて、自分が大人になれば、一度でも二度でも良いから、育てた人の心が読めるように、先ずは、自分の心を読める修行をしてみないと駄目ですね。

そのためには、育てられた子供が少しでも大人になれば、自分の心を点検する事です。

過去の自分の心の中に、マイナスの感情が有るのか無いのかを、知っておく事が重要であり、{{身代わり}}出来ているか、「身代わり不可」かも、直ぐに、分かるでしょう。

過去の心の【旅】、「インタ―ネット心理療法」を、試みて下さい。

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