<<身代わり不可症候群>>身代わり不可症候群(追加編)6

 相手の立場になって、自分を考える、なんて言いますが、そんな自分になるのは、口で言う程に、簡単ではありません。

大脳の奥深い、海馬と呼ばれる場所は、記憶装置と言われています。

自分の誕生した時から、いや、自分が母親の胎内に居る時から、記憶は組み込まれていると思われます。

誕生してから、新生児~乳児~小児~~~~などと次第に成長しますが、全ての年齢で当人の<<目前の状況や人間関係の心の交わり>>を受けとり、その受け取り方の{{違い}}がそのまま大人になっても続いていきます。

 

 相手の気持ち、自分の置かれた状況や環境などに対して、「共感」、「受容」、「妥協」、「拒絶」、などなど、どんな考え方を沢山のこと持って育つかが、その人の「心」・「人格」の分岐点でしょう。

幼い時から、エゴイスト、ナルシスト、そんな気持ちの多い状態で成長すると、成人になっても眼前の状況を肯定的に<<受け取れません>>ですね。

どうぞ、此の世、人間社会を生活するのに、自分だけが<<得をしよう>>なんて考えないで下さいませ。

相手の立場になり、相手の気持ちをも気づかってあげて生きる事です。

自分だけが、<<得をして>>相手は関係ないよ、と言うのでは如何ともしがたいです。

 

 地球上で生きる事、人間社会で生きる事、俗世間で生きる事、或いは、生態系の自然の中で生きるにしても、全てにおいて、相手の人間や相手の動植物がいる事、相手の立場になる事、など・・・・こんなに説明しても、聞かされても、勿論、じゃあ、理解しました、なんて答える事ができる人達は少ないでしょう。

人は誰もが、幼い時期から、自分が<<得をしたい>>と考えて成長します。親からも、教育されます。

しかし、これも程度の問題があります。

少し、自分の心について、自分の過去を自己洞察すれば、自分が如何なる人間かを理解できるでしょう。

 

 相手の立場になって、相手の事を考えてあげる、相手の立場に対して<<自分が変化して考えてあげる>>、などが理解できるべきです。

本当に、真実に、相手の立場をも考えてあげる能力の無い人達は、人間世界を生きるのに困難となって、次第に周囲から{{疎外されて}}しまいます。

きっと、自分の楽しい人生はありませんし、全てを失ってしまいます。

自分が<<得をする>>事だけを、考えない。

相手の立場にたち、物事を判断できる人間になっておくべきです。

相手の立場に、なってくれない人も、時折、見ますが、心理士としては悲しいです。

「身代わり不可症候群」と言って、おきます。      

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