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2010 年 7 月 15 日 のアーカイブ

<<講演>>カウンセリングと内観療法3

2010 年 7 月 15 日 木曜日

 病医院に治療を求めて来る患者さんに、患者さんの心の中に立ち入らない方が良いみたいです。

今は、心療内科とか言いますが、仮に、自分の{{頭痛}}とか{{不眠}}とか{{肩こり}}とか{{腰痛}}とか{{動悸}}とか{{腹痛}}とか{{下痢}}などを訴えて、医師が診療して、<<心に原因が有ると判断して>>も、即座に、伝えない方が良いです。

正直に話しをして、結局、患者さんの心の中に踏み込む事になるので、患者さんは立腹する場合が多いです。

多くの患者さんは、自分の心に「「根っ子」」の原因が有ると思っていても、薬だけを服用したいと考えている人達が、殆どの場合です。

それ故に、本格的な「心理療法」に入るのに、随分と注意が重要です。

 

 しっかりと、ゆっくりと、「「心理療法」」を受けてもらうのには、かなりの準備が必要なものです。

患者さんは、薬だけを飲めば、自分の症状が消失して元気になると、考えていますから、大変です。

どんなに薬を服用しても、<<人の心・性格・人格>>を変える薬は、世界中を探しても見付かりません。

しかし、患者さんが薬で治そうと、自分自身を信じていますので、心の病気を治療するのは大変です。

また、精々、患者さんは自分の悩みを聞いてもらったら、自分の心の病が治ると信じています。

そう、思っている人達は、まだまだ、マシな方でしょう。

本当に、自分の心・性格・人格を治さないと駄目だと思う人達は少ないですね。

 

 カウンセリングを受ける場合であれば、悩みを聞いてあげるだけなのですが、それくらいでは、あまり抵抗を示さない場合もあります。

カウンセリングでも、心理士によっては耳を傾けるのに徹する心理士が普通ですが、それでも、色々な程度の「差」があります。

極少しコメントを入れたり、「共感」、「妥協」、「受容」、の態度でさえ来談者によっては大きく影響が違います。

面接者の微妙な、{{合づち}}、{{うなづき}}、{{緘黙}}、{{表情}}、{{態度}}、{{姿勢}}、{{スキンシップ}}、{{コメント}}、などなども<<重要な条件>>になって来ます。

どれだけ、来談者から言葉を面接者が引き出せるかでもあります。

一方で、面接者は、来談者の{{表情}}、{{態度}}、{{緘黙}}、{{うなづき}}、{{合づち}}、などを見ながら、彼等の<<固まった心>>をどれほど上手に引き出せるか、ここらあたりは、本当に面接者の手腕が必要です。

来談者の話には、コメントを入れない方が、一般的には、良い筈です。