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2010 年 1 月 20 日 のアーカイブ

<<親子・家族>>親と子(続編)1

2010 年 1 月 20 日 水曜日

 最近は、親子で来所される回数も増えてきました。或いは、子供が動いてくれないので、親が相談にきました、というのです。

子供の心の問題は、登校拒否、非行、いじめ、引きこもり、ニ―ト、フリ―タ―、不安神経症、心身症、うつ病、などなどですね。

俗に、あの人は大人しい・・・と言われている人にも要注意です。

大人しいと言われる人は、一見、あまり口数が多くないので、静かで賢そうには見えます。

 心の世界、人の心の動きを勉強されている人達は少ないから、一般に皆が{静かで口数も少ない人}をみて、本当に賢そうにみえますし、どちらかと言えば、周囲から褒められる人です。そのうちに、長く観察していれば、正体もバレテ来ますが、心のプロの人が見ないと、本当の彼らの心・性格・人格を、喝破できる人は少ないですね。

 

 子供さんの{登校拒否}や{引きこもり}の相談では、多くの場合で、この子を治そうと考えています。そんな考え方を持つ事は重要なのですが、チョッピリと違う思考体系も重要です。

正反対の、考え方が必要なのです。

 一言で言えば、「親が変わる、事、これだけです」ね。

親が自分の心を変えないと、悩み苦しむ子供達の心は、決して治るものではないのです。

長い間、心理療法に係わっていますが、常に、親は子供を治そうと考えます。しかも自分が子供の心に一緒に参加しなければならないのですが、親はこの事実を考えていないのだから大変に親の問題があります。

 

 子供を治そうと思うのは、良いのですが、心の方向性が問題です。親が先に、「心理療法」を受けて人生勉強をしていますと、子供が心の底で<何を考えている>のかが見えてきますので、子供への関わり方が体得できます。「親が変われば、子は変わる」、本当なのです。

 時には、悲しい事に、こんな風に言われる親に出会います。「子が変わらなければ、親は変わらない」と言うのです。どちらが、先に、この世に出て来たのか分かっていなければ・・悲しくて情けない親です。

人間の心の成長は、既に、学校に入る前くらいには、完成してきています。祖父母、両親の心の伝播が、子供の姿です。

子供は勉強ができるから、大丈夫などと思ったら後で{大変な事柄}も発生する場合がありますね。

 

 学校の先生と、親の所(家族)で過ごす時間は、どちらが多いですか・・、家族の時間の方が多い筈でしょう。親が、子供にしっかりと向き合っていれば、子供の心の「異常会話」や「異常行動」や「異常な心」にも、気づくはずなのです。

 本当に、真剣に子供の心や会話や行動を治そうと考えれば、親から{先に、心理療法を受ける}べきでしょう。

或いは、親と子が一緒に、同時に「「心理療法」」を受けるのが望ましいです。

長期間、{引きこもり}などの、子供さんでは、親が心理療法を一緒に<受けよう>と伝えても、子供の耳に入らないし理解してくれませんし、背中を向けるだけの子供となります。

 

 親から先に、「「心理療法」」を受けましょう。