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2009 年 1 月 15 日 のアーカイブ

<<講演>>人間って、孤独??(19)

2009 年 1 月 15 日 木曜日

 91歳~95歳ですね。

 もはや、孤独だとか感じる能力も失せているかもしれません。

一生懸命に、話をしていても、自分の話し方も悪いだろうし、自分の意志は伝わらないでしょうね。

この年齢で、上手に自分を自己表現できる、人達は少ないでしょう。

 

 多くの場合で、廃用症候群で寝たきりか、脳血管障害とか、心臓疾患とか、癌疾患の末期で、酸素を吸って生きている人達も、居ますよ。

既に、経管栄養で命をつないでいる人達も沢山と居ます。

オムツを替えてもらって生きている人達も多いですね。

食事さえ、自分では経管栄養をしていなくても、食事の介助なども受けているでしょう。

そう、誤嚥&窒息したりして、死亡する場合もあります。

肺炎や心不全を繰り返して、医療の手助けを借りて、やっと、生きている場合も多いです。

 

 どんなに考えても、この年齢まで生きる事そのものが素晴らしいです。

歩けなかったり、言葉が伝わらなかったり、行動は何もできないままだったり、周囲からの手助けを待って生きている人達が多いです。

そうですね、家族の皆が仲良くなくては、そして、自分のお見舞いをしてくれる人達がいないと・・・、孤独を感じるでしょう。

それでも、お見舞いをして頂いても、その意味さえ理解できない場合もありますからね。

「人生の終末」は、それほどにその前の段階から念頭に入れておかないと、悩む事になるでしょう。

 

 「一人で、旅立つ」、「孤独で、旅立つ」、そうなのです。

それが、人間の一生ですからね。

その一生の過程が、どうであったかにも関わって来るでしょう。

「人生を、明確にしておかない」と・・、全ては自分の責任でしょう。

折角、此の世に誕生したのだから、笑顔で生きて欲しいのですが、人間ってエゴイストですから、真に大変な生き物だと感じています。

 

 95歳って、孤独でも孤独だと自己表現できない人達が多いでしょう。

自分の家に帰りたいと思っても、残る家族が家に戻してくれない場合もあります。

食事の世話、体の清潔、排泄のお世話を看るって、家族がお世話するのも、本当に大変でしょう。

この年齢で、全部が自分で出来る人なんて居ないでしょうからね。

入浴ですよね、悲しい出来事ですが、高齢者が一人住まいで入浴中にですね、浴槽の中で死んでいるのを、しばしば見受けます。

95歳にもなれば、自分の思う通りには、全てがなりません。