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2008 年 5 月 のアーカイブ

<<心の世界>>36の質問 (8)

2008 年 5 月 29 日 木曜日

     どうして、「死」=「滅」を悟るのが大事なのでしょう。

 私達は死ぬために、生きているのではないです。

 とにかく、精一杯に今を生きる事だと思います。

 生きている間が、人生ですからね。

 自分の未来を自分で操作できるか、どうかでしょう。

 だとすれば、現在と未来だけで良いのではないでしょうか。

 今が、楽しければ、それで良いではないでしょうか。

 

{お答え}

 そのお気持ちは、理解できますよ。

普通の一般の人達は、皆が、そう言うのですから・・・・。

 皆ですね、今、現在に悩んでいない人達は、悩んでいる人達に自分勝手な判断と意見を言えるでしょう。

そして、他人の悩み苦しみを考えてあげる能力はありません。

こんな決め付け方をして、恐縮ですが、長年月間にわたり「心理療法」に関わって来ると、必ずや、当方の言っている事が理解できる筈です。

現在悩みが無い、今は楽しい嬉しいと言っても、今は楽しいでしょう、確かにですね。

だが、今の現在が楽しい嬉しいと、言っている人達が、暫く時間や歳月が流れると、その楽しさも変化して消え失せてしまいます。

人間生活で、何時までも同じ状況が、続く事はありません。

必ず、楽しみの後には、苦がやってきますよ。

それは、人生を短期の眼で見るか、長期の眼でみるかでもあります。

 

 少し難しいかもしれませんが、自分の生きている間は、幸せに感じることもあるかも知れません。

しかし、自分の子供達が生まれて来ると、きっと子供達の事柄で悩みはやって来ますよ。

子供さんの居ない家族とか、子供さんの居る家族などによって、考え方も違いますが・・。

子供さんを育てる過程で、悩み苦しむ人達、可愛い積もりだった筈なのですが・・・・。

いや、いや、最初から、子供さんを作る予定にしておらず、子供さんを人工流産したりとか捨て子にしたり、はままた、時には、虐待したりで人間世界は大変なものです。

誰もが今を一生懸命に生きたいと思っていますが、眼前の状況が自分の思う通りになりません。

 何故か?? ですよ。

人間世界は、自分が思う通りにならないのが当然なのです。

自分の人生を<バラ色のように輝かせたい>なんて、思いながら生きる事そのものが間違いかも知れません。

自分の死は辛いものですが、死を受けとめて生きられれば、逆に人生はすごく楽しくなるものです。

 

自分の<生い立ち>から今までの<人生を振り返れば>答えは出ます。

<<心の世界>>36の質問 (7)

2008 年 5 月 27 日 火曜日

    過去を振り返る事には、一応、納得したいのですが・・・、

 なにゆえに、<<過去を振り返る>>のでしょうか。

 何で、{過去}が重要かを、明確にもっと教えて下さい。

 

{お答え}

 人は、誰もが自分の人生を一生懸命に生きている積もりです。

だが、そんな自分と思っていても、案外と第三者が評価すると<<全く違っている>>場合も多いです。

人って、余程の事、注意して自分の心を点検していないと、自分の心が分かっているようで・・分からないままに生きています。

今の自分の考え方は、自分の過去の自己中心的な考え方の塊の集積で、現在が有ります。

だから、自分の考え方は立派なものだと、自分で信じていても駄目なのです。

 自分の心は、自分で評価できません。

此の世の中で、自分の周囲が、自分を如何に評価してるか、見える人は誰も居ませんね。

自分の心が如何なるものかは、自分で決定できますが、自己中心的な考え方が入ります。

他者が判定して、初めて、立派な心か立派な人格者か、を決めるものです。

それ故に、過去を自分でみつめないといけませんね。

 

 私は満足に生きていると言っても、歪な人生を過ごしている人達が沢山と見られます。

そう、人生って確かに、自分が満足して生きていれば良いのかも知れませんが、ある時期を通して<人の心はコロリと変化>します、しかも悪い方へ変化しますから、全く大変ですよ。

恐ろしい程に、一瞬に、心は変化するものです。

人生は楽しい、人生は喜び、だと言っていた人達が、瞬時に<悲しい>、<辛い>などと言い始めます。

皆が、唯、唯、一生懸命に生きている積もりでも、まだまだ、心底、心のエネルギ―を使っていません。

 今、人が生きて思考している、考えているのは、氷山の一角です。

氷山が海に浮いていますが、人は海面上に出た部分だけの頭を使っているのです。

その海面の下にも氷山は、まだまだ、大きな塊となって有ります。

その海面の下で、表面上からは見えない部分の氷の部分が、人の探淵の心で、大切です。

 

 余程、鈍感な人達でない限り、自分が楽しく喜んで生きられるように、努力はしていると思います。

「老」・「病」・「死」は、まだまだ、先でコメントしますが、多くの人達が、自分の「生」だけで精一杯でしょう。

今の現在の自分を生きる事だけ、或いは、近未来のみしか見えません。そう、家を建ててなんて、私は随分と未来を眺めて生きていると言っても、やはり、自分の年老いて行く先の「滅」までは考えません。 

 

 人間存在の、{在り方}を知る「心理療法」が重要です。

 そう、自分の「滅」を体で悟るのが最高に大切です。

<<心の世界>>36の質問 (6)

2008 年 5 月 26 日 月曜日

私は、現在と未来を考えて進む事が、人生の{修行}と考えます。

{過去を振り返らず、前だけ向いて前進すれば良い}と思います。

普通の人達、また、多くの人達が<そのように>言います。

過去は過ぎた事で、考えても、過去に戻れませんから・・・・・・。

 

{お答え}

 確かに、人の体も、心の変化も蓄積して行きますし、年老いて行くだけですね。

老いる事、死ぬ事などの、当人が、皆が誰も自分達の心と体を納得して此の世から滅して行ければ、格別に立派な人だと思います。

だが、残念な事に、人々は誰もが自分の人生とか、人生そのものを、そして、地球上での全ての人々についての人生を熟慮していません。

多くは、「生」だけを考えます。

即ち、生きる事、人間世界を生きて生活するだけで、それから、全ての人達は<自分が何か得をする>事を考えて生きるものです。

 

 自分の思ったとおりにならないのが、人生なのですが・・・・。

自分の好み通りにならなければ、人々は悩んだり苦しんだり不満を持ったり嫉妬したりして、苦しみながら生きる場合が多いです。

そんな人達が、自分で自分の心をコントロ―ルする事は出来ませんし、心の解決って難しいものです。

自分で自分の心を変革なんて、とても出来ないから悩んだり苦しんだり、心の病気の人達が出て来ます。

 時には、昨今では、うつ病者と自殺の問題が沢山とマスコミにも報道されています。

 

 御質問のように、自分の人生は、自分が自己決定して生きるのが、ベストだと考えます。

当然の事、ですね。

でもね、人生は長い?人生は短い?人それぞれに考え方が違います。

自分の人生の長さも、短さも、不確定なのです。

また、自分の人生が今後の生活で<恵まれる>のか、<悲しい状況>に置かれるのかなども、不確定です。

 誰も皆が、一生懸命に自分の人生を立派に生きるように、考えているでしょう。

しかし、自分の過去を振り返らない限り、{どんな人間・・か??}を知る事は出来ません。

前だけ、未来だけを眺めるだけで、人の心は良い方に変革されるかと、言われれば、絶対に無理があるでしょう。

 

 先述したように、体と心の相関(カラクリ)は積もるだけで、年齢を重ねます。心と体はつながっています。

体を鍛えても、人間本来の心の{再生}は困難です。

心を丈夫にする、悩まない人にすると、体の一部もバランスが取れて{{生き甲斐}}のある人生を獲得できます。

 

 心身相関、心身一如、自分の過去を知る「心理療法」が重要です。

<<心の世界>>36の質問 (5)

2008 年 5 月 24 日 土曜日

 親から子へ、親から子へですよ。地球上の生物も全て同じです。

 悩むか、悩まないか、自分の心だと思います。

自分の事は、自分で心を変えて対処すれば良いのではないですか・・・他人の手を借りずに生きるのはいけないのですか。

 

{お答え}

 今の現在、元気な人達は、そんな気持ちがするかも知れません。

もっともな、お気持ちであり、そう感じる話ですよね。

悩みの世界にしろ、今から死んでゆく状態、癌や不治の病になった人でないと、その人達の真実なる気持ちは、誰も理解できないのでしょう。

一般の心理士だと自称&他称でも、そう思われる心理士であっても、そんな人達の辛い悲しい気持ちは、ある程度でも分かるでしょう。

うつ病、諸神経症、諸心身症、などでは、心理士に理解できるでしょうがね・・・・。

但し、このような心の世界も、やはり、格別に有能な心理士でないと、クライエントの心が見抜けないでしょう。

 

 老いる事や死ぬ事などについては、どんなプロの心理士でも当人の気持ちは真実には理解が困難でしょう。

疑似体験的な範囲でしか、<受け止める>事が出来ません。

本当に、人間の{性}・{業}って、難しいですよ。

 どんなに、私は悩める人や苦しむ人の気持ちが分かると、豪語したところで、現実体験が無いと理解困難の<<心>>もありますよ。

当方、{心理士}も重要ですが、最近は、{若き心理士}には、本当の{老いる苦しみ}はなかなか理解が出来ないと感じています。

 そう、30歳の心理士に、真実に悩みや苦しみ、特に、「老いる事」、「体の病気」、「死ぬ事」などなどは、それなりに、有能な心理士であろうと、ある程度でも、自分が高齢化しないと、高齢者の心理士でないと、現実感を伴った<悩み苦しみ>なんて、若い心理士には伝わらないでしょうね。

 

 勿論、当方も、長年月間にわたり、心理療法を行なって来ましたから、当方の若い時代もありました。

人間は誰もが、必ず、最後には「滅=自分の死」がやって来るので、その「滅」を受け入れる事が最大に重要なのです。

しかし、30歳代の{心理士}に「滅=死」を理解せよ、なんて言ったところで、理解の不可能な世界です。

仮に、「無常観」を悟っていれば、これ以上の立派な{心理士}は居ないでしょう。

「無常観」を悟っていても、‘心理‘の心の世界を勉強しておかないと、庶民に「無常観」を悟らせるのは、不可能ですからね。

 

 いろいろ心理士の資質など語ってきました。人間は一人では生きて行けません、まして、自分の考え方のみで人生を生きるのは難しいです。

時には、「無常観」まで悟った心理士を人生の伴走者にすることも必要です。

<<心の世界>>36の質問 (4)

2008 年 5 月 22 日 木曜日

      人は、親の勝手な行為によって誕生するだけです。

だから、親の事は考えずに、自分の事だけ考えれば、それで良いのでは ありませんか。

自分が好きで誕生して来た訳ではありませんから。

親の事を考えるのは、過去の事を考える事になりますよ。

未来の事だけ、考える方が<<得>>だと思いますが・・・・。

 

{お答え}

 そうですね、良く受ける質問です。

人間は、現在と未来に向かって生きています。

だから、自分の親とかについて考える時間は、もったいないです。

そう言われますが、人間って自分の心は、自分の全ての過去によって作りあげられます。

自分の過去の何処で、何時、自分の心の葛藤を生じたか、自分の心を点検しておくべきです。

そして、同じような場面が有ったかどうかの確認が、必要です。

そのように、過去の自分を点検しておかないと、自分の心模様にも気付かないままで生きる事になります。

自分の心を知らないと、何かが自分に降りかかって来ても、一体に自分はどんな事柄で、自分の心は如何に動いているのか、全然と分からなかったのでは、どうしようもないです。

人の心は、とにかく、その人の過去の心によって作られます。

 

 自分の未来が、自分の心を形成する場合もあります。

確かに、そう言えます。

そう、未来が自分の心を形成させてくれます。

が、その場合では、その人の心・人格が随分と上手に、現在の時点までに形成されないと駄目です。

「過去の心が、現在の心を作り、現在の心が未来を作る」、当然なのですが・・・・。

考え方によっては、<<逆も、また、真なり>>なりです。

そうです、人って色々な事柄に衝突して悩み苦しみ、そこから脱却できた時に賢く偉くなるんです。

大変な出来事、その人にとっては大変な出来事に衝突してから、そのまま、心が崩壊したままでは、病気になります。

未来の出来事も、確かに、人の表層心理を変えるのですが、多くの場合で、人の心の中は人生の迷路に迷い込んで、身動きできなくなる場合がありますね。

 

 典型的なのは、うつ病、それから、各種神経症、心身症、拒食&過食、非行、いじめ、不純異性交遊、暴言、暴力、家庭内暴力や学校内暴力・・、虐待、アルコ―ル依存、薬物依存症、犯罪、自殺、などなど、色々な症状や病気や出来事などが起こります。

上記の病気や、諸症状が出た場合では、既に、自分の持っている心の「器」では、どうしようもありませんから、「心理療法」が必要です。