自分が、どんな人間か体で理解できれば、日常生活も気楽になりますね。
心理士として、心理療法の現場で一番困るのは、社会適応していないのに、{自分は真面目で正直で善良な人・善人}と確信している人達が多いから、大変です。
・・・・・そういう人達は、自分の考え方が間違っている事を認めません。
心理士の立場から、貴方は仕事もしていないし、社会適応もしていないですよね。
一応の事、人は大人になれば<それなりの仕事や役割をこなして>世間で生きて行かなければなりません。
そうでないと、真面目な人間だとは言えないですよ、と言いたいし、説明したいのです。
・・・・・ですが、どんなに説明しても、彼等には全然と話の説明が届きません。
親や他者に対して、直ぐに立腹、怒る、文句を言うだけならいいのですが、パニックとなり暴力さえふるいます。
自分が善人、真面目な人間だと思いたがるし、本当に彼等は自分が(真面目な人間)だと思うし、悪いのは、親を含めて他人も悪いと思っています。
劣等感の塊で何も出来ない人達ですね。
人間社会に適応して、自分で働いて金銭を稼ぐ、この人の社会の現実を理解できません。
自立して人生を送って欲しいが、自分の人生を如何に生きているかを客観視できないから大変です。
どんなに、善人と悪人について、説明しても彼等には{説明}が届きません。
そして、自分の生き方を変えません。
自分は{善人}、自分以外の他者は誰も{悪人}だと思っています。
情けない話、です。
もう少し、善人か悪人か、心の状態と人の心理状態の{カラクリ}を説明します。
ちょっと立ち止まって考えないと、簡単な事でも理解できない物事もあります。
悩み苦しみ、神経症やうつ病、心身症状などにおいては、現実に社会で生きるのに
{悪の心}を持ったまま、自分の心をコントロ―ルできないところから生じて来ます。
自分は正しい、悪いのは相手だと思っている人、その人の問題のある心は・・、現実の、彼らの真実な心は・・、深層心理の中にある、自分では気づいていませんが・・・。
他者と対面しても<不平>、<不満>、<嫉妬>、<妬み>、<恨み>、<怨念>、などなど抱えていますので、対等に心のコミュニケ―ションが出来ません。
こんな{脆弱な心}は、彼らが生い立ちから育つ過程で、母親や父親からの育て方に関係しています。
実際に、「親の因果が、子に報う」の、通りです。
親の育て方が、悪いです。
当方の長年月の{心理療法}の過程の中で、現実の正真正銘の事実ですね。
{善人}か{悪人}か、自分を自覚しての生活が大事です。