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2008 年 4 月 のアーカイブ

<<人生>>善人と悪人(3)

2008 年 4 月 7 日 月曜日

 自称、自分は正常人と思っている人でも、何処かに心の葛藤や劣等感などを

 少なからず抱えているものです。

 

 善人でない人が、善人と思いたいし、真に、悪人が善人と思われたいのです。

とにかく、自分は{善人}だと、一般の人は思いたがります。

場合によっては、自分を卑下して生きている人でさえ、<貴方は、大した人間ではないよ、見栄と虚栄心と自尊心だけは、大量に抱えて>いますね、などと伝えると、

大変な怒りと拒絶反応が跳ね返って来ます。

本当に駄目人間でさえ、あなたは{愚かな人間}だと教えてあげると、凄まじい程の怒りと反発と拒絶が戻ってくるのです。

優越感と劣等感とは同じもとだと、思っても差し支えないようです。

劣等感を心の底に抱えているから、優越感を持ちたいのです。

 

 人生を生きるのに、優越感も劣等感もどちらも持たない方が気楽ですね。

でも、そこまでの道のり、心の到着地点にまで到達した人でないと分からないでしょう。

  だからこそ、その心の過程を体験して、自分の心を悟っておくべきなのです。

人間って、悪い事していても、自分では悪くない、愚かではない、など思います。

周囲の人から判断すれば、明らかに悪くて愚かな人間だと決め付けても、その心は

本人に届かないのです。

多くの人達は、自分は{善人}だと思って日常生活を送っています。

時には、自分について卑下しながら、善人とは思わなくても・・・つまらない人間と思っていますが・・・体で自分が駄目人間と認めないところが悲しいです。

  

 体で、自分が駄目な人間だと認めたら、本当に当人の考え方は良い方へ変わります。

残念な事に愚かな人間だと頭では思いながら、体では体得しないのですから、人間の心の本性??? 悲しいですよ。

 真実に自分が愚かで悪人だと、体得できた時に<逆に、{善人}へと>変わっていくのです。

本当の善人は、みんなから好かれるでしょうし、でも100人の人が居れば100人が

自分を褒めてくれる場合は無いでしょう。

50人位が褒めてくれれば、上出来過ぎる程です。

鎌倉時代のお住職さんで、親鸞さんですね。悪人が救われると言ったのは・・・・。

地獄も極楽も、この人間世界にあるのだと言っていたと思いますが・・・。

そう、人の心が、{極楽}の平安の世界にあるのか、{地獄}の針のムシロにあるのかです。

 

 長期間にわたり心理療法に関わっていても、自分は真面目だと信じている人は、あまり大した{器}の人間でない事の方が確実に多いです。

私は、真面目ではない、どうしようもない人間だと、自分の力量と実力を知っている人は本当に立派な人であると、当方は<そんな人って、立派な人>だと感じます。

 

 自分はそんなにも偉くて賢い人間だとは思わない事、これが理解できれば<人の精進>

 につながるし、最大に人間の生き様にとって大事ですね。

<<人生>>善人と悪人(2)

2008 年 4 月 3 日 木曜日

  自分が、どんな人間か体で理解できれば、日常生活も気楽になりますね。

 

 心理士として、心理療法の現場で一番困るのは、社会適応していないのに、{自分は真面目で正直で善良な人・善人}と確信している人達が多いから、大変です。

・・・・・そういう人達は、自分の考え方が間違っている事を認めません。

 心理士の立場から、貴方は仕事もしていないし、社会適応もしていないですよね。

一応の事、人は大人になれば<それなりの仕事や役割をこなして>世間で生きて行かなければなりません。

そうでないと、真面目な人間だとは言えないですよ、と言いたいし、説明したいのです。

・・・・・ですが、どんなに説明しても、彼等には全然と話の説明が届きません。

親や他者に対して、直ぐに立腹、怒る、文句を言うだけならいいのですが、パニックとなり暴力さえふるいます。

自分が善人、真面目な人間だと思いたがるし、本当に彼等は自分が(真面目な人間)だと思うし、悪いのは、親を含めて他人も悪いと思っています。

  

 劣等感の塊で何も出来ない人達ですね。

人間社会に適応して、自分で働いて金銭を稼ぐ、この人の社会の現実を理解できません。

自立して人生を送って欲しいが、自分の人生を如何に生きているかを客観視できないから大変です。

どんなに、善人と悪人について、説明しても彼等には{説明}が届きません。

そして、自分の生き方を変えません。

自分は{善人}、自分以外の他者は誰も{悪人}だと思っています。

 情けない話、です。

 

 もう少し、善人か悪人か、心の状態と人の心理状態の{カラクリ}を説明します。

ちょっと立ち止まって考えないと、簡単な事でも理解できない物事もあります。

 悩み苦しみ、神経症やうつ病、心身症状などにおいては、現実に社会で生きるのに

 {悪の心}を持ったまま、自分の心をコントロ―ルできないところから生じて来ます。

自分は正しい、悪いのは相手だと思っている人、その人の問題のある心は・・、現実の、彼らの真実な心は・・、深層心理の中にある、自分では気づいていませんが・・・。

他者と対面しても<不平>、<不満>、<嫉妬>、<妬み>、<恨み>、<怨念>、などなど抱えていますので、対等に心のコミュニケ―ションが出来ません。

 

 こんな{脆弱な心}は、彼らが生い立ちから育つ過程で、母親や父親からの育て方に関係しています。

実際に、「親の因果が、子に報う」の、通りです。

  

  親の育て方が、悪いです。

  当方の長年月の{心理療法}の過程の中で、現実の正真正銘の事実ですね。

 

 {善人}か{悪人}か、自分を自覚しての生活が大事です。

<<人生>>善人と悪人(1)

2008 年 4 月 1 日 火曜日

 

 人として、この世に生まれて来ます。

 誰も自分は、{良い人}、{善人}であると思って生きています。

 いや、さもなければ、人から他人から良い人間だと評価されたい、褒められたいと、

 思って日々の人生を暮らして生きています。

 

 人生を生きる上で、「善人」か「悪人」の判断が出来る事が本当に大事なのですが・・。

人は、優越意識を持って、優秀な人だと思われたいのです。

賞賛を浴びたい、真面目で正直な人と思われたい。

よくよく考えてみると、意外にも、偉くて賢くて優秀で賞賛を浴びたい、褒められたいなどと思っている程に、未熟な人ではあるし、社会適応できない人達が、案外と多い。

 

 実際に、心理療法に立ち会ってみるか心理療法を直接に現場でやっている心理士でないと、理解できない事柄が多いかも知れません。

本当に人間社会で有能な人として活躍している人であれば、{優秀な人間}と思われたいと考えて良いかも知れません。

また、自分で思われたいと考えなくても、他者が認めるでしょう。

 だが、どちらにしても、褒められたいとか、優秀な人間だと思われたいと、自負している人達の中には、案外と不思議にも、変な人、一風変わっている人達がいます。

同じく、一風、風代わりに見えている人でも、自分の無意識と潜在意識をしっかりと自認して生きている場合とでは、全然と次元が異なります。

 

 自分の深い心の世界を知っている人であれば、他人を傷つけません。

自分の深い心を知っている人は、あまり他人が傷つくような言葉などを投げる事をしないのです。

 自慢をしたい人で、自分の潜在意識~無意識をしっかりと知っていない人は、案外と自慢げに自分の周囲や知らない他人の前で、自分自身を褒めていたいものです。

他人から見ると、自己主張の強過ぎる人にみえたり、それも自分の自慢話ばかりしたがります。時には、他人の話もじっくりと耳を当てて聞いてあげる時間を持ってみれば良いのですが、それも無くてはなはだ悲しいと言うか、可哀相な話であり、どうしようもない人がいます。

 

 勿論、社会的には有能で立派に生きている人達も見られるが、陰では案外と他人から悪口を言われている事が多いです。

本当に、その事柄に気づかないのです。

常識的な判断から見れば、真に格好が悪い人間でもあります。

周囲の皆から、賞賛を得られなくても、少数の人からでも褒められる人であれば、充分ではないでしょうか・・。

人間が生まれて来て、黄泉の浄土に消えていくまでに、一度も悪口を言われないで、消えて去って行くには、100%不可能でしょう。

 

 人が生まれ死ぬるまで、他人から悪口を言われるのが人の一生涯です。