‘心の世界’ カテゴリーのアーカイブ

<<心の世界>>36の質問 (6)

2008 年 5 月 26 日 月曜日

私は、現在と未来を考えて進む事が、人生の{修行}と考えます。

{過去を振り返らず、前だけ向いて前進すれば良い}と思います。

普通の人達、また、多くの人達が<そのように>言います。

過去は過ぎた事で、考えても、過去に戻れませんから・・・・・・。

 

{お答え}

 確かに、人の体も、心の変化も蓄積して行きますし、年老いて行くだけですね。

老いる事、死ぬ事などの、当人が、皆が誰も自分達の心と体を納得して此の世から滅して行ければ、格別に立派な人だと思います。

だが、残念な事に、人々は誰もが自分の人生とか、人生そのものを、そして、地球上での全ての人々についての人生を熟慮していません。

多くは、「生」だけを考えます。

即ち、生きる事、人間世界を生きて生活するだけで、それから、全ての人達は<自分が何か得をする>事を考えて生きるものです。

 

 自分の思ったとおりにならないのが、人生なのですが・・・・。

自分の好み通りにならなければ、人々は悩んだり苦しんだり不満を持ったり嫉妬したりして、苦しみながら生きる場合が多いです。

そんな人達が、自分で自分の心をコントロ―ルする事は出来ませんし、心の解決って難しいものです。

自分で自分の心を変革なんて、とても出来ないから悩んだり苦しんだり、心の病気の人達が出て来ます。

 時には、昨今では、うつ病者と自殺の問題が沢山とマスコミにも報道されています。

 

 御質問のように、自分の人生は、自分が自己決定して生きるのが、ベストだと考えます。

当然の事、ですね。

でもね、人生は長い?人生は短い?人それぞれに考え方が違います。

自分の人生の長さも、短さも、不確定なのです。

また、自分の人生が今後の生活で<恵まれる>のか、<悲しい状況>に置かれるのかなども、不確定です。

 誰も皆が、一生懸命に自分の人生を立派に生きるように、考えているでしょう。

しかし、自分の過去を振り返らない限り、{どんな人間・・か??}を知る事は出来ません。

前だけ、未来だけを眺めるだけで、人の心は良い方に変革されるかと、言われれば、絶対に無理があるでしょう。

 

 先述したように、体と心の相関(カラクリ)は積もるだけで、年齢を重ねます。心と体はつながっています。

体を鍛えても、人間本来の心の{再生}は困難です。

心を丈夫にする、悩まない人にすると、体の一部もバランスが取れて{{生き甲斐}}のある人生を獲得できます。

 

 心身相関、心身一如、自分の過去を知る「心理療法」が重要です。

<<心の世界>>36の質問 (5)

2008 年 5 月 24 日 土曜日

 親から子へ、親から子へですよ。地球上の生物も全て同じです。

 悩むか、悩まないか、自分の心だと思います。

自分の事は、自分で心を変えて対処すれば良いのではないですか・・・他人の手を借りずに生きるのはいけないのですか。

 

{お答え}

 今の現在、元気な人達は、そんな気持ちがするかも知れません。

もっともな、お気持ちであり、そう感じる話ですよね。

悩みの世界にしろ、今から死んでゆく状態、癌や不治の病になった人でないと、その人達の真実なる気持ちは、誰も理解できないのでしょう。

一般の心理士だと自称&他称でも、そう思われる心理士であっても、そんな人達の辛い悲しい気持ちは、ある程度でも分かるでしょう。

うつ病、諸神経症、諸心身症、などでは、心理士に理解できるでしょうがね・・・・。

但し、このような心の世界も、やはり、格別に有能な心理士でないと、クライエントの心が見抜けないでしょう。

 

 老いる事や死ぬ事などについては、どんなプロの心理士でも当人の気持ちは真実には理解が困難でしょう。

疑似体験的な範囲でしか、<受け止める>事が出来ません。

本当に、人間の{性}・{業}って、難しいですよ。

 どんなに、私は悩める人や苦しむ人の気持ちが分かると、豪語したところで、現実体験が無いと理解困難の<<心>>もありますよ。

当方、{心理士}も重要ですが、最近は、{若き心理士}には、本当の{老いる苦しみ}はなかなか理解が出来ないと感じています。

 そう、30歳の心理士に、真実に悩みや苦しみ、特に、「老いる事」、「体の病気」、「死ぬ事」などなどは、それなりに、有能な心理士であろうと、ある程度でも、自分が高齢化しないと、高齢者の心理士でないと、現実感を伴った<悩み苦しみ>なんて、若い心理士には伝わらないでしょうね。

 

 勿論、当方も、長年月間にわたり、心理療法を行なって来ましたから、当方の若い時代もありました。

人間は誰もが、必ず、最後には「滅=自分の死」がやって来るので、その「滅」を受け入れる事が最大に重要なのです。

しかし、30歳代の{心理士}に「滅=死」を理解せよ、なんて言ったところで、理解の不可能な世界です。

仮に、「無常観」を悟っていれば、これ以上の立派な{心理士}は居ないでしょう。

「無常観」を悟っていても、‘心理‘の心の世界を勉強しておかないと、庶民に「無常観」を悟らせるのは、不可能ですからね。

 

 いろいろ心理士の資質など語ってきました。人間は一人では生きて行けません、まして、自分の考え方のみで人生を生きるのは難しいです。

時には、「無常観」まで悟った心理士を人生の伴走者にすることも必要です。

<<心の世界>>36の質問 (4)

2008 年 5 月 22 日 木曜日

      人は、親の勝手な行為によって誕生するだけです。

だから、親の事は考えずに、自分の事だけ考えれば、それで良いのでは ありませんか。

自分が好きで誕生して来た訳ではありませんから。

親の事を考えるのは、過去の事を考える事になりますよ。

未来の事だけ、考える方が<<得>>だと思いますが・・・・。

 

{お答え}

 そうですね、良く受ける質問です。

人間は、現在と未来に向かって生きています。

だから、自分の親とかについて考える時間は、もったいないです。

そう言われますが、人間って自分の心は、自分の全ての過去によって作りあげられます。

自分の過去の何処で、何時、自分の心の葛藤を生じたか、自分の心を点検しておくべきです。

そして、同じような場面が有ったかどうかの確認が、必要です。

そのように、過去の自分を点検しておかないと、自分の心模様にも気付かないままで生きる事になります。

自分の心を知らないと、何かが自分に降りかかって来ても、一体に自分はどんな事柄で、自分の心は如何に動いているのか、全然と分からなかったのでは、どうしようもないです。

人の心は、とにかく、その人の過去の心によって作られます。

 

 自分の未来が、自分の心を形成する場合もあります。

確かに、そう言えます。

そう、未来が自分の心を形成させてくれます。

が、その場合では、その人の心・人格が随分と上手に、現在の時点までに形成されないと駄目です。

「過去の心が、現在の心を作り、現在の心が未来を作る」、当然なのですが・・・・。

考え方によっては、<<逆も、また、真なり>>なりです。

そうです、人って色々な事柄に衝突して悩み苦しみ、そこから脱却できた時に賢く偉くなるんです。

大変な出来事、その人にとっては大変な出来事に衝突してから、そのまま、心が崩壊したままでは、病気になります。

未来の出来事も、確かに、人の表層心理を変えるのですが、多くの場合で、人の心の中は人生の迷路に迷い込んで、身動きできなくなる場合がありますね。

 

 典型的なのは、うつ病、それから、各種神経症、心身症、拒食&過食、非行、いじめ、不純異性交遊、暴言、暴力、家庭内暴力や学校内暴力・・、虐待、アルコ―ル依存、薬物依存症、犯罪、自殺、などなど、色々な症状や病気や出来事などが起こります。

上記の病気や、諸症状が出た場合では、既に、自分の持っている心の「器」では、どうしようもありませんから、「心理療法」が必要です。

<<心の世界>>36の質問 (3)

2008 年 5 月 21 日 水曜日

        人生で、何となく、ストレスを感じます。

  どうして、私はストレスを感じるのでしょうか。

 

{お答え}

 ストレスと、言われましたが、どんな状況でストレスを感じるのか、何処で、如何なる時にストレスを・・・、ですね。

人は、誰も皆が、同じ状況でストレスを感じる訳ではありません。

ストレス=心の葛藤と言っても、良いでしょう。

 皆が<生い立ち>も、違います。

だから、それ故に、ストレスも、人によって同じ事が有っても<ストレス>になる人と、ならない人が居ます。

人間って誕生した時から、自分の眼前の人や環境を意識しながら育ちます。

誕生から、幼い時から、幼少時期から、学童時期から、生徒や学生の時期から、何時も何らかの心の葛藤=ストレスを溜め込みながら、生きているものでしょう。

 

 当方、20年以上も「心理療法」に関わって来ています。

今、人が生きていますよね。

何を考えて生きているか、一般の人達には理解できないでしょう。

多くの人達が、一生懸命に生きている積もりなのです。

 でも、本当は違うのです。

それは、何故かと言いますとね、自分の心をしっかりと確認しないままで生きているからです。

本当の自分を、納得して生きるのであれば、自分の潜在意識や無意識、或いは、本音と建前の心を確認しておいて欲しいのです。

そんな自分の心の深い深い基盤になっている真実なる「心」を知らないで生きているのなら、本当に生きている積もり、あくまでも<<積もり>>ですよ。

 

 そうでありますから、ストレスを何故に感じるのですかと、問われれば<<自分の深層心理>>を知って納得して生きていない事になります。

そうですね、本当の自分の心を心底と、納得して生きていないと、どんなに有名な人、地位や名誉などある人達も、心の底では病んでいる事が多いです。

 ストレスを感じるとすれば、まだ良い方です。

沢山のストレスを抱えていても、私はストレスは全く持っていないと言う人が居ます。

こちらの人は、本当に大変ですよ。

悩み苦しみながら、ストレスが無いと、言われれば、人間的には<どうしようも無い程の愚かな人>ですが、自分はこれでも<愚か>ではなく、他者が<愚か>だと思うのですから、人の心って面白いです。

 

 ストレスを感じる人は、ストレスを感じない人になる、「心理療法」を受ければ、人の心は変わるものです。

<<心の世界>>36の質問 (2)

2008 年 5 月 19 日 月曜日

       先生は、人間世界は、全てが、心で成り立っているって説明しているようです。何故、そのように思われますか。

 

{お答え}

 そう、先ずは、自分の誕生から考えても良いです。

実際に、誕生前から、極論にまで遡ると、遺伝子にまで遡ります。

ですが、遺伝子まで遡っても、人は遺伝子の時代に<何を考えていましたか>と、問われても思い出しません。

そんなもので、誰が考えても回想するのに不可能な時期の話は、具体的に説明できませんから、その話は、少し置いておきましょう。

 

 母親の胎内に居る時から、呼吸とか脈拍とか血圧などの影響を受けるのは、当然だと思われます。

所謂、胎教とも、言われています。

こんな事と、言わないで下さい。

胎児も成長するにつれて、胎内では親の影響を受けるものです。

親が、神経質であれば、当然に、胎内の子供にも間接的に、影響を受けます。

面白いと言うか、大変だと言う方が、間違いありません。

 

 {宿命}ですよ。

体質、素因、体の脆弱さ、心の脆弱さ、などなども、ある程度は先天的に如何ともできない、どうしようもない場合もあるでしょうが・・・・・。

これも、親の因縁ですよね。

その親も、自分の親の因縁を担いでいます。

何処の場所、何処の接点で心の<因縁を断ち切る>かです。

 でも、普通の人達には、なかなか心の世界、心のカラクリの世界を見つめる気持ちが有りません。

人って、目先の事ばかり考えて、自分にとって都合の良い事ばかりを考えるものです。

毎日、毎日、1分、1秒、いや、瞬時に<人の心>は動いています。

会話も行動も、瞬時に<心に操られて>、同じように瞬時に動いています。

 

 何時も言っています。

三つしかありません。

全ての人には、「身」・「口」・「意」、この三つしかないのです。

「身」・「口」・「意」と言いますが、「意」が一番下にあって、その上の両側に「身」と「口」があるのだと伝えておきます。

 人間の世界は、全てが、人の心によって操作されています。

人は、より良く自分の人生を生きるために、自分の心を知るべきです。

そして、他者の心が見えるようになると、更に、人間世界での居心地も良くなっていきます。

この世界、地上の世界で、生きる以上は、心、心、なのです。