‘心の世界’ カテゴリーのアーカイブ

<<心の世界>>36の質問 (36)

2008 年 8 月 1 日 金曜日

  これで、最後の質問にしますが、

 随分と人間の考え方と生き様が分かってきました。

私の現在の心と考え方や思考傾向やプラス思考やマイナス思考、

などなど、全部が自分の深い心に操られているのですね。

自分の心を再確認のため、<<生い立の過去の自分の心の再解釈を>>しておかないといけませんね。

{顕在意識}はコロコロと変化しますが、根源である{潜在意識}と{無意識}を確認が必要みたいですね。

また、過去の心を<<伝える>>={告白}なのですね。自分を表現して伝えるって事ですね。

そして、心の新しい考え方「再生」・「回向」・「新生」を得られる訳ですね。

 

{お答え}

 人間は、誰も自分が真面目に素直に生きていると、考えています。

こんな思い、考え方をしていると、<<怖いです>>ね。

何故なら、自分は真面目だと思う人(本当は、駄目で愚かな人なのですが・・)、当方から考えていると、見栄と虚栄心への執着心も強い人が多いです。

こんな考え方は、人間の幼い時期から母親や父親を通して、心が形成されるからです。

勿論、幼い時に、両親以外の人達や劣悪な環境なども、心の形成に影響します。

 心・性格・自己同一性・人格、などと言われます。

「三つ子の魂、百まで」、これは、昔では数え年で3歳、今では2歳、2歳までに第1期の「不信感」が形成されますからね。

誕生~2・3歳~6歳~9歳~12歳~~~までが、非常に大切です。

人が現在に悩み、未来に向かって悩む場合では、自分の過去を散策する事で、心・人格を矯正するには、これしか有りません。

 

 人生で一番に大事な{悟り}は、「無常観」を悟る事です。体で生身のまま「死」を悟る事ですから、信じられない程に<<凄く嬉しく>>なるでしょう。

眼前に、どんな人達やどんな環境が立ちはだかっても、必ず乗り越えられるでしょう。

 「無常観」を悟られれば、「無我」を悟れるし、「無我」を悟れば「涅槃」を悟れるでしょう。

「無常観」を悟れば、自分が<<仮の存在>>だと分かるし、<<今を生きる>>事が格別に大事だと理解できるでしょう。

悩んだり悲しんだりする{時間}が、もったいなくて、自分に与えられた{時間}が少ないのに気づきますよ。

 

 生きながら「涅槃」に入れば、煩悩は燃えないでしょう。

万一、煩悩が燃えて苦しんだり悩んだにしても、何処まで<<煩悩をメラメラと燃やせば、自分の負担になるのか>>という、その限界と境界に直ぐに気づきます。

此の世から、消えた時が「涅槃の世界に入る」のでは、ありません。

心も体も、消えてしまえば人生での<<生身>>は終わりです。

 生身のまま「涅槃」まで悟られれば、最高の人生となります。

<<心の世界>>36の質問 (35)

2008 年 7 月 30 日 水曜日

  沢山の説明が、よく分かりました。

「四苦八苦」って言葉が、立派に有るのですが、知りませんでした。

深い深い意味が、有りました。

ついでに、「無我」とか、言いますよね。

説明を、お願いできますか・・・・???。

難しい言葉も、聞いてみたいです。

 

{お答え}

 「無我」って、人は、よくこの言葉を使いますが、本当の<<意味は理解できていませんから>>ね。

分かり易いのは、こんな説明もあります。

 

 自分は、あるいは、自分の心は、常に、周りから<<操られて>いると、思っても良いです。

家族の中で、集団の中で、会社の中で、常に、誰かの思いや意思によって、自分の{会話}や{行動}や{心}が自分の意思や心でなくて、周りのそれらから動かされていると、言うのです。

人間、一人では、此の世を生きる事は、出来ません。

誰かと一緒でないと、人生はありません。

生まれて来るのも、一人で自分の{意志}や{思い}や{希望}で生まれた訳ではありませんからね。

誕生は、両親の<<因縁>>で生まれて来たのですよ。

 

 もう一つは、自分自身を、自分の眼を遠くにおいて、例えば、イメ―ジですけどね、眼を月に置く、星に置く、もっと離して宇宙にまで持って行き、そこから、自分を眺めてみるのです。

きっと、小さな自分自身が見えてきます。

いや、自分が見えないかもしれません。

そんな、小さな自分になってしまいますから、自分が無いと言っても、良いでしょう。

本当に、遠くから見ると、自分が見えません。

だから、私は無いですよ、それで、「無我」になってしまいます。

 

 本当の意味は、自分の「生」を「滅」と悟った時ですね。

自分の体で、自分の「滅」を悟るのです。

これは、「無常観」と言いますが、「無常観」を悟ると、{{神秘体験}}を体験するでしょう。

拘るものから、案外と<<執着心>>が離れるものです。

拘らなければ、人の悩みはありませんからね。

どうしてって、そうですよ。

人間って、マイナスの感情で拘ると、どうしても悩みは増えるだけです。

 

 自分の心の動きを、しっかりと眺めて下さい。

<<心の世界>>36の質問 (34)

2008 年 7 月 29 日 火曜日

  まだまだ、[五蘊盛苦]って言葉がありますね。

 どう読むのでしょう、そんな言葉の説明を、お願いします。

 色々な説明を読んでいると、分かり易いです。

 そんなに、感じますから、もっと続けて下さいませ。

 お願いします。

 

{お答え}

 「五蘊盛苦」<ごおんじょうく>って、よく、説明していますよ。

五蘊って、五つですね。

五→・・・「色」、「受」、「想」「行」、「識」・・この五つの言葉です。

 「色」・・・、こんな説明です・・・此の世に存在するもの、{命あるもの}も{命ないもの}も、全てを含んでいます。

生き物だけでは、ないのです。

石ころや、ダイヤモンドや、此の世の存在するもの、全てですから・・・・。

この「色」が有って、人間は生きているのです。

 「受」って、人間の五感と六感ですね。

眼耳鼻舌身など、五感であって、それから六感が意識と言います。

人間の五感が有って、六感が有って、初めて、人は、物&事&状況&現象などなどを、楽しいとか悲しいとか感じ取るものです。

六感と言えば、意識と言っても良いですね。

意識があって、人は、人間として生きています。

 「想」って、想念だと言います。

「想」があって、そこから 自分の好きなものには近づこうとするし、嫌いなものからは離れようとします。

何か、少しでも一瞬でも、感じるものです。

 「行」って、好きなもの&嫌いなものに、或いは、好きなものや嫌いなものから、<近づこう>とか<遠ざかろう>と、そんな動きかたを「行」と表現しています。

「行」の意味は、時折、違った説明もありますが・・・・。

 「識」って、認識するの、意味だと考えて良いでしょう。

深く考える、一生懸命に考える、それが「識」ですね。

眼前に、どんな良い物や、良い人が居ても、意識が働いていないと、誰も感じません。

 

 「色」は自分自身も入ります。

自分自身が、如何に自分の中身や眼前や遠くに有るものや現象などを含めての「色」を、<幸せに感ずる>か<嫌い>だと感じるかです!!!!。

これだけで、人の<<悩む根源>>を説明しているみたいですね。

何が有っても、悩まない人になれば、それだけで十分なのです。

 

 皆が悩まない{{人}}になりましょう。

<<心の世界>>36の質問 (33)

2008 年 7 月 28 日 月曜日

 「怨憎会苦」って、具体的に説明して下さいますか。

 「四苦八苦」の、一つですよね。

  理解しやすい、言葉があるでしょうか。

  少し説明して下さいますか。

 

{お答え}

 怨憎って怖い、心です。

でも、人間って誰しも<こんな心>を持っていますね。

こんな心を持たないで・・・、持つから故に<悩むでしょう>なんて言っても、人はなかなか{こんな心}を捨てません。

 

自分の知っている人に対して、マイナスの感情を抱える事が多いです。

{やきもち}、{嫉妬}、{妬み}、{恨み}、{憎しみ}、{嫌い}、{憎しみ}、{立腹}、{悔しさ}、{呪い}、などなどと、人間は悲しいほどにマイナスの気持ちになってしまうのです。

自分の知っている人が、自分の家のすぐ傍に蔵を建てると<やきもち>と<嫉妬>と<恨み>などを持ち始め、苦しんだりする場合が多々あります。

蔵だけでなく、車、貴金属、人の容姿、人の名誉、地位、金銭、などにも、多くの人達が<妬んだり>、<やきもち>をやいたりするものです。

無意識的には、誰もがこんな気持ちを持つようです。

教えられて、初めて気づく場合もあります。

 

 人間って、劣等感や優越感など持っていて、こんな気持ちになり易いので、注意が必要ですね。

 優越感は、そのまま、劣等感とつながって来ます。

 怖いですよ、「怨憎会苦」って・・・、これも、人間の本性を言っていますね。

意識していても、意識をしていなくても、自分では気づかないままに、直ぐに、自分の心に<悲しい心>、<恨む心>を、持ってしまうものです。

そんな心で、{心身症}、{神経症}、{うつ病者}になってしまうものですからね。

 

 一般庶民、更に、政治家や官僚や、どんな人達も自分の立場だけを重視しており、自分の立場が転落しないようにと、いつも考えています。

私は、マイナスの気持ち、そんな心は全く持たないと豪語している人達、そんな人達は自分の心を、自分の内側の心に<眼を向けていない>人ですからね。

 私は、私の心に<自信がありますよ>と言う人達が居ます。

だが、自分の潜在意識と無意識を、しっかりと納得していなければ、突然に壊れて行く場合がありますので、注意が必要ですね。

 

 人間の{心}って、脆いですよ。

何か、有る度に、一つ一つと{心の葛藤}が溜まってゆきますからね。

 やきもちを焼かない、嫉妬しない、妬まない、恨まない、憎まない、腹を立てない、そんな人達になって欲しいです。

<<心の世界>>36の質問 (32)

2008 年 7 月 25 日 金曜日

  次は、「愛別離苦」ですね。

分かり易い説明をお願いします。どんな説明になるのか、楽しみです。

 {お答え}

{愛別離苦}、です・・ね。人間の本質を、ついていますよ。

 人は誕生した時から、何かを求めて生きています。

誕生の後には、既に、母親のスキンシップや、お乳を欲しいと思うようになるでしょう。

乳児~幼児~学童~・・・などと少しずつ成長します。

 2歳から、既に、人間の心の方向性を決定するような年齢となります。

2歳までに、第一期の{{不信感}}が育まれますし、その後の出来事が第二期の{{不信感}}と言いますが、眼前に有る物や、親の愛情も得たいと思うようになります。

余程、運が悪いと、自分の希望に添った願い通りにならない事柄が沢山と有るでしょう。子供達の状況や環境にもよりますが、貧困や戦争などのある国では、何時の事、親との別れがあるかも知れません。

 小学、中学、高校、などと成長すれば、友達との避けられない別れや、動物や植物などとの別れと悲しみ、それに、色々と好きな玩具などにも「別れ」があるかも知れません。

 

 突き詰めて考えれば、貧困国や戦争国でなくとも、先進国でも夫婦の「別れ」による{悲しみ}、兄弟姉妹の「別れ」による{悲しみ}など、幾らでも沢山とあります。

 動物や植物と言いましたが、可愛がっていた犬や猫や他の動物、自分が育てた可愛い花などにしても、誰かに盗まれるとか、油断したまま<水やり>なども忘れていたり、天変地異で瞬時に自分の家との「別れ」までが来て「悲しみ」も大変な事件となります。

 ある年齢になれば、着衣とか大好きな化粧品とかダイヤモンドとか、仮に、自分の手中に有ったものでも、自分の金銭にしても困れば、自分の手から離さざるを得ないですね。

そんな{品物・金銭}とも別れたくないのに、仕方なく「別れ」がある場合も有ります。

人災による{盗み}や自然の{天変地異}などでも、「別れ」は起きます。

 

 人は誰しも、何かを求めるもの、格別に{愛}とか{恋}とかの感情は捨てる事が出来ませんし、また、捨てたらいけないものでしょう。

思春期以後では、年老いてひどい「認知症」になるまで、人として持ち続けるでしょう。

{愛}が有って、{恋}があって、全体の人間世界が成り立っているみたいです。

 人は誰しも一人では孤独ですよ。

どんな好きな動物や植物やダイヤモンドや金銭や名誉や地位を、抱えていてもですね。

{愛}には、色々な形とか、同じ言葉でも格別に意味が沢山と含まれていますね。

人間が生きている以上、必ず、{愛}・{家族愛}とか{人間愛}とか・・神様の{愛}とかありますが、それでも、{愛}からの「別れ」もあるでしょう。

 「別れ」とは、<<失う>>事と同じです。

愛するもの、好きなもの、恋するもの、欲しくて自分が持っていたものでさえ(思いだけの事もあります)、失う場合が何時のこと有るかも知れません。

男性と女性との恋愛で、「別れ」によって時折ですが、自殺する人も居ます。

「生き別れ」と「死に別れ」があります。

 人生の未来は{不確定}、{不確実}、{不透明}などと、悟っていれば・・。