‘講演’ カテゴリーのアーカイブ

<<講演>>人間って、孤独??(17)

2009 年 1 月 13 日 火曜日

 81歳~85歳で見てみましょう・・・。
女性の平均寿命に近づいています。

男性では、ここまで生きるなんて、運が良くないと、人生は終わりに なっていることが多いいですね。

 

 此の世を去って、魂は何処へ、ですね。

でも、人間死んだら、何も残りません。

一生懸命に、あくせく働いて<<貯めたお金>>も、<<名誉>>も、<<地位>>も、全てが終わりですね。

此の世に置き去って、別の世界に旅立つのですから。

旅立った先の世界には、何も有りません。

 

 例えば、85歳の人が一人でお客さんを相手に、商売なんか出来ないでしょう。

一人で自宅に住むだけで、大変な筈です。

衣・食・住など、掃除・洗濯・炊事なども一人では充分に出来ません。

昨今では、子供達とも別々に住んでいたり、子供達は遠くに仕事で行って帰らなかったりですね。

互いの配偶者もそろそろ別々に「生き別れ」「死に別れ」などですよ。

「生き別れ」と言うのは、片方が施設に入ったりで、一緒に住めない訳です。

 

 {老老介護}などとも言われて、お年寄りがお年寄りの介護をしなければならない状況になってきます。

格別に、自宅で{老老介護}なんて口では言っても、そんなに簡単に心身とも不自由な人達が心身不自由の配偶者の世話は出来ませんよ。

孤独になりますよ。

最初は、一生懸命に頑張ってお世話しようと、思うのですが、とても、最後まで人間の気持ちは長続きしませんね。

疲れますよ。

孤独に、なります。

 

 高齢者になってからも、人生を随分と長く生きて来た筈なのですが、この年齢になっても{心の迷い}は出ます。

{人生って、何だろう}と、お世話しながら、疲れ果ててしまいます。

疲れるが故に、「孤独」になります。

夫婦が、どんなに愛し合っていても、あまりにも長期の配偶者のお世話は、困難ですよ。

はたまた、働かない、働いていないで、療養費が幾らかかるのか、また、本人の年金収入などは・・・、色々な条件も重なって来ます。

人間って、孤独ですよ、だから、誰かから優しい声をかけてもらいたいものです。

優しい暖かい声を、周囲から頂いて、何とか生きる事が出来ますね。

<<講演>>人間って、孤独??(16)

2009 年 1 月 10 日 土曜日

 76歳~80歳にもなると、本当に一人では生きるなんて困難となって来ます。

この年齢では、認知症になっている人達も結構と見受けられます。

ですが、考える事、行なう事、まだまだ、心がしっかりとしている人達も居ます。

 

 もう、この年齢になると、人間社会の第一線で人間の集団の中で仕事をする人達は、少ないでしょう。

ケ―スによっては、陶芸家とか画家とか、芸術家によっては、まだまだ、一人でも出来る仕事だから、行なっている人達は居ますね。

芸術家は、芸術家で一生懸命に自分の心を作品に打ち込んでいますね。

でもね、少し迷ってしまえば、直ぐに、認知症になっていきます。

 

 80歳にもなれば、このくらいの高齢者になれば、一年一年と心身の状況も変化してきます。

体だけでも、数日間も寝転がっていますと、もう、自分の体は動かなくなりますよ。

廃用症候群などと言って、医療の世界では常に注意して介護にもあたっています。

介護現場でも、非常に用心していますよね。

 

 80歳にもなって、自分一人で自宅に住んで暮らしが出来る場合では、遺伝子的にも恵まれていると、当方は思います。

当人の生活スタイルにも、関係しますが、随分と病気を患いながら、生きている人達も居ます。

一人住まいの人達で、人間が嫌い、他人が嫌い、だから、自分は一人で過ごすのだと、考えている人達も案外と多いですね。

意外と、運が良くて、大きな病気に罹らないでいる変わった人<変人>が、元気で居られる場合も、しばしばと、見ております。

どんなに優しく、他人に親切で、誰にも好かれる人達でも、運が悪いと、早く<<此の世から去って>>いく場合もありますからね。

 

 高齢者になって、病気になったり、足腰が弱くなったりすると、誰かのお世話になる。そう、昨今では、介護施設とか福祉の世界で色々な介助や援助など、援護システムが出来上がっています。

誰かから、優しくお世話を受けるとありがたいものです。

少しは、お金もかかりますが・・。

でも、他人とも付き合わずに孤独に生きて来た人達は、高齢で心身が弱っても、側から援助しようと、周囲の人達が思っても<<拒絶する人達>>が居ますから、時には、大変ですね。

場合によっては、家族でバラバラになってしまう場合もあるでしょう。

人生とは、を!!! 悟っておかないとですね。

<<講演>>人間って、孤独??(15)

2009 年 1 月 8 日 木曜日
 71歳~75歳ですね。
最早、男性では、「終末期」ですね。
勿論、例外もあります。
男性で、100歳にまで生きているのは、不思議なくらいです。
男性寿命の平均年齢は、{78歳}になっていますよね。
人間、最後は、何らかの病気を抱えながら、残された生活を送っています。
全てが、健康で健全で生きるなんて、出来ませんよ。

 

 女性は、もう少し平均寿命が長くて{88歳}くらいですから、男性の{平均寿命}と比較して10年も長生きすると、言っても良いですね。
まあ、ここでは、女性の話は、後回しにしましょう。
男性が病気になって、自宅療養するか、或いは、病院に入院か施設に入所かなどともなります。
その時には、病気をした当人が、金銭的に裕福か貧乏であるかによっては、残る家族の世話の問題にも関わってきます。
 

 また、子供達が小さい時の親の育てたかにも関わってきます。

 子供の{生い立ち}にもよって、親が年老いて動けなくなった場合での、看取り方も違って来ます。
子供達の心が<<大人になっている>>か、心の中は<<子供のまま>>か、そんな子供達の心の状況によって、親が病気になった時には、親と子のとりなす人生模様も、色とりどりとなって現れて来るでありましょう。
自分の子供が居ない人、自分の子供が居ても、世間で言うところの<<まともに育たなかった子供>>、勉強だけはしたが、親に対して<<心の底=潜在意識や無意識>>では不満を抱えている子供達、勉強はしたが顕在意識で<<親に不満>>を抱えている子供達、そんな子供達によって、親への世話が全く異なってきます。

 

 この年齢では、本当に<<癌年齢の真っ盛り>>ですからね。
糖尿病、各種の癌や悪性疾患、高血圧、脳血管障害、認知症、心臓病、呼吸器障害、各種器官の動脈性硬化症、様々な病気が出て来る。
女性でも男性でも、この年齢で<<認知症>>の人達も見られますよ。
勿論、この年齢で元気な人達も居ますし、まだまだ、社長業で仕事をしている人も居ますね。
唯、自分の周りからは、友達も少しずつ減って行きます。 

 

 元気に生活している人達でも、心の底では、意識しようと意識すまいと、無意識的には「死」が付き纏う事で、それなりに<<孤独感も感じる>>日々が来ております。
心の底の孤独感を感じていても、当人に聞いてみれば、自分の孤独感に気づかず、そんな気持ちは全くないと、自己主張する人が多いです。

<<講演>>人間って、孤独??(14)

2008 年 12 月 30 日 火曜日

 66歳~70歳になりますと、男性機能は益々年老いて、変化してくるでしょう。女性は女性で、加齢による変化があるでしょう。

異性に対する気持ちは人それぞれでしょうが、それなりの変化はやって来るでしょう。

男性は男性、女性は女性、生き続ける限りにおいて、人にもよりますが、互いに好きになって恋心を持つばあいもありますね。

 

 一方で、人々は{死と隣り合わせ}に益々と近づいていますが、それを認めようとせずに、避ける傾向にあるようです、夫婦で住んでいても、仲良く住んでいても、「別れ」はやって来るものです。

勿論、余程に運が良い場合は、どちらも夫婦が病気をせずに、仲良く住んでいる事もあります。

あまり夫婦が長生きし過ぎると、子供さんから先に{あの世}に旅立つ場合も、沢山とあります。

親から感じれば、随分と悲しい思いがしますし、まして、一人っ子であれば、尚更に、親の方が孤独になってしまいます。

夫婦で一緒に暮らしていても、子供や孫が先立つと<随分と心の痛手を被る>でしょう。

誰だって、人間は、自分の子供達が先立つと、孤独になりますね。

寂しいですよ、孤独になりますよ。

 

 人間、最近は格別に長生きをするようになったので、仲良い「夫婦」のまま、もっと長生きをして行く場合もあります(やがては、孤独がやってきますがね。)。

丁度、仕事からの第一線を退いて、暫く後の数年ですね。

定年後は隠居生活で、誰とも話しをせずに暮らしている人達も居ます。

当方から見れば、隠居生活が大好きと言うよりも、人間生活の中で(心身ともに疲れ果てているために・・・)生きるよりも、人間を相手にしないほうが気楽に感じるものです。

でもね、心の中は<きっと、孤独な筈>ですよ。

動物が好きでも、植物や盆栽が好きでも、唯、唯、自分一人だけでは、悲しくて孤独ですね。

 

 70歳にもなれば、人によっては、人生様々な体験もするでしょう。

ですが、人間は人間と話が出来る事、そして気持ちの合った人と話が出来るのが、幸せだと思いますね。

犬が大好き猫が大好き、など言っても、悲しいですよ、寂しいですよ。

自分の心の話をしても、伝わらないですからね。

誰も自分を理解してくれる人が、居ないのですからね。

まだまだ、仕事を一生懸命にしている人達もいます。

ですが、突然に倒れて此の世を去って行く場合も、ありますから、子供達との話しが出来れば、しっかりと<なすべき事は>しておかないと、ですね。

<<講演>>人間って、孤独??(13)

2008 年 12 月 29 日 月曜日

 61歳~65歳にもなると、いよいよ人生の残り火は少なくなってきます。

 人生50年、夢と幻の時代は、遠くに過ぎ去っています。

この年齢では、まだまだ、人生の真っ盛りと自覚している人達も多いでしょう。

人によっては定年で、第二の人生をゆっくり歩いている人達も居るでしょう。

まだまだ、人間社会の仕事上での第一線で生活している人達も居ます。

 

 この年齢では、男性も男性だと意識できる期間でしょうが、最後の段階に来ているでしょう。

男性機能が落ちたが、人によっては気分的にも気楽だと感じるかも知れません。

ですが、同じ年齢くらいの人が、女性を眼前で連れて歩いていると・・、そんな姿を見ると、<やきもち>、<嫉妬>などもするでしょう。

男と女って、大変ですね。

何歳になっても、高齢者でも、互いに、男と女は、それなりに意識するものです。

 

 家族の中では、「生き別れ」、「死に別れ」なども有りますが、時代時代によって、また、地域によっては事情は異なります。

同じ「生き別れ」、「死に別れ」でも、戦争中とか、天変地異とか、病気とか、夫婦喧嘩とか、親子の喧嘩とか、などなど色々と有ります。

その人達のバックグランドによっては、<<感じ方>>も違って来ます。

同じ、怒り悲しみ寂しさ孤独でも、人対人に関わる場合が最高に辛いものと思われます。

この年齢では、めまぐるしく眼前の状況も違っていくでしょう。

周囲の人達の人間模様も、結構と早く変わるでしょう。

 

 人間、一番に孤独なのは、人間の集団の中に住みながら、誰とも話しが出来ない場合が、孤独に感じますよ。

暫く、深山とか絶海孤島の島に一人で住んでいても、やがては、人間世界に帰れる望みがあれば、その孤独さも<<和らぐ>>ものです。

人は、何歳であれ、人間と楽しく語らいが出来る事が、一番に大切でしょう。

寂しく、ないですよ。

犬や猫や鳥や、その他のペットを大好きで可愛がっていても、やはり、人間は人間と一緒に話が気楽に出来る事、これが一番に大切ですね。

 

 何度も繰り返しますが、「「物言わぬは、腹ふくるる」と言われていますよ。

自分の心の状況、楽しい事も孤独な事も、他者に自分の心を話す、何でも気軽に話ができる人が傍にいて欲しいですね。

会社でも、家族内でも、誰かに話が出来れば、孤独にならないでしょうがね。

でもね、家族が居ても、会社で傍に人がいても、何も話しをしなければ、きっと寂しくて孤独になるでしょう。

人の一生、大変ですが、更に加齢で益々と大変となります。