‘家族・親子’ カテゴリーのアーカイブ

<<家族・親子>>家族の病(9)

2007 年 5 月 10 日 木曜日

 『家族の病』で、お伝えしていますが・・・・・。

これは、人間、人の心の成り立ちを知る必要もあります。

 

 両者の育ち方{生い立ち}が違うので、また、心・性格・人格も違うので、結婚してから一生を共にして{終末}まで、一度も喧嘩した事が無い夫婦は少ないでしょう。

勿論、結婚してから互いの終末まで、一度も喧嘩しない夫婦もいるでしょう。

子育てに何も問題がなくて、『家族の病』なんて全く<縁が無い>家族も居られるでしょう。

それは、立派な家族もあるとは思います。

 しかしですね、一度も喧嘩したことが無いのは本当に立派で凄いな!!!と感じますが、夫婦のどちらかが案外と我慢をして、苦しんでいる場合も多いですね。

我慢をして<苦を感じて>も、<喜びの方が多い>と言われれば、それはそれは誰からも称賛される家族ですし、間違いないですね。

 

 前述しましたが、昨今は「男女平等参画」と言われて随分となります。

男性も育児休暇を取って赤ちゃんのお世話をするべきだ、などとも言われています。

この言葉は良いのですが、現実の社会で男性が育児休暇を取る人は、まだまだ少ないですね。

男性の皆が育児休暇を取る様になるためには、もっと時間が必要なのでしょう。

 人間社会のみならず、生き物の世界、いや生き物でない個体の世界でも、それ相応の時代や環境の流れが有ります。

 女性の社会進出は、決して悪いものでなく、特殊な能力や才能などを持って居られる女性も結構と多いでしょう。

人間社会で、大きく貢献される人も見ています。

夫婦両者共が、格別な才能が有って優秀で・・、などと言う事はあまり多くはないかも???

職業上、単身赴任などもあります。

 

 「社会が豊かに」と言っても、マイナス面もあるでしょう。

日本の国でも、戦後と比較すると、何事においても全てに、遥かに豊かな国、物の溢れる時代にはなった様です・・・。

飽食の時代、お金さえ有れば人の周囲にある殆ど全ての物は手に入るくらいの時代です。

 物で自分を癒そうとしているので、何か欠乏欲の塊と言えば<お気にめさない>方も居られるでしょうが・・・、そんな感じでもあります。

節約する、本当に一生懸命に<節約>などとの、感覚は全然と無いのでしょう・・・。

 「豊潤は、人の心を迷わせる」なんて言葉もありますが、生き甲斐って何?でしょう。

どういう家族でも、子育てにお金が足りない?となると、夫婦で共働き!なのでしょうか?

中には専業主婦だけでは時代に<乗り遅れる>、家で静かにしておくのは<耐えられない>と、社会に出る人達もいます。

 

 鍵っ子が増えます。

 

 幼児期の心の葛藤は、後を引きます。

<<家族・親子>>家族の病(8)

2007 年 5 月 7 日 月曜日

 一般の人達は「子供は親の背中を見て育つ」と言われます。

しかし、昨今の子供達は決してそんな状況では育ちませんね。

 親が<我武者羅に働くのは良い事>ですが、子供達が自分の親を見て、親に口を開いて自分の気持ちや意志などを伝えきれない状況で育てるとまずいですね。

 子供達が、小さい時から母親や父親に向かって、自己主張できる子供にしておくべきでしょう。

自己主張と言っても、子供達が心を緊張させて親に言葉をぶっつけるのでは意味がありません。

平常心で、何事も話せる状況に<親が雰囲気>を作っている事が大切です。

 何時も親に緊張して話していると、子供達は他人に話をする場合も緊張して話すようになります。

これは、子供達が成長して大人になっても、心の緊張はとれません。

緊張する心は消失しないのです。

 

 人間の幼い時からの習慣など、恐い程に<変わらない>のです。

心の葛藤を消去するのが、本当に一番に難しいのです。

「親の因果が、子に報い」、「三つ子の魂、百まで」などと、言います。

これは、昔から“人の心は変えるのが難しい事”を伝えています。

親の子育てとは、物凄く難しいし大変です。

 

 エリート大学に行っても、駄目な人は駄目なのです。

学問がどんなに優秀であっても、人間としては駄目人間が沢山と居ます。

学問は出来ても、人と人の心の交流が上手に出来なかったら、人間社会を生きるのに辛い思いをするでしょう。

そんな人達は案外と、科学者や芸術家や哲学者などに向いているのかも知れませんが・・・。

勿論、学問も優秀、人間学も優秀な人達は沢山と居られます!!!・・・。

 超エリート大学に進学し優秀に育ち、大人になって他人よりも立派に生きてきた積もりが、人生の壁に衝突した途端に<自殺などする>人達もいます。

優秀な人物で見えた人達が、アル中になったり、うつ病になったり、人生のどん底で迷い込んでしまう事もあります。

そんな時に、自分は{ましな人間}だと心の奥底で解釈している、或いは表面上の自分で解釈している人達は、他者の心の救いの言葉を<全くと聴く耳を持たない>から、本当に大変です。

 

 要するに、心の融通の利かない人達、この様な人達は生い立ちの心の中に<問題が有る>と言う事、これも両親の育て方の問題だと皆様に知って欲しかったのです。

 

 潜在意識と無意識の心、幼い時の心と言っても良いでしょう。

 この心が、最重要なのです。

<<家族・親子>>家族の病(7)

2007 年 5 月 5 日 土曜日

 最近は、”父親も育児に関わるべきだ”と、マスコミでよく話がなされています。

「男女平等参画」などとも、言われて来てから随分と年数も経ってきました。

 社会通念としては非常に分るのです。

しかし、男性には男性しか出来ない事もあります。

お産は女性にしか出来ないし、男性に・・・なんて言われても不可能な事実があるのです。

 社会参加に関わるのは、女性も男性と一緒で良いのではないか!!!

格別に、女性が赤ちゃんを作らなくなったら、此の世は終わりになるでしょう。

 先進国の真剣な社会問題ですね。

先進国では、人口減少によって国の維持そのものに関して、人の移民に頼らないと仕方がない場合もあります。

移民政策とは違った意味で、家庭内でも、学校でも、社会でも、色々様々な問題が起きて来ています。

 

 繰り返しますが、男性にはお産そのものは出来ません。

女性のみが出来るものですね・・・!

 日本でも、多くの家庭で子供さんが少なくなりました。

現在、60歳代、70歳代、80歳代、それ以上の方達では、多分兄弟姉妹の数が4~5人、或いは、6~8人、などと多かった筈ですね。

昨今、日本では裕福になったのでしょうか???、貧困になったのでしょうか???

 殆どの家庭で、女性が専業主婦の場合は非常に少ないです。

主人の給料が充分に有っても、女性が専業主婦で<子育て>に一生懸命に頑張っている家庭は少ないですね。

女性が自宅に居て、主人が仕事から帰って来るのを待っている場合が少なくなった様です。

 人間って、大変ですね。

 

 女性の企業進出、或いは、科学者や芸術家では、必ず家族の犠牲の上に、現在の地位や名誉が有るものと考えて間違いないでしょう。

何事においても、他者以上に自分を優位に確立するには、何がしかの犠牲を強いるのが普通です。

 尚、当方は、はぐれた生き方を薦めているのではありません。

何事も、家族の病、家族の犠牲が有って、色々な創造も出来るのですが、家族を自分が犠牲にしている事柄を知っているかどうかの問題を問うているのです。

 

 ここで何が言いたいのか。

本来的には人間は両親が育てるもの、主人が働けば奥さんが家で待つ、或いは、奥さんが働けば主人が家で子育てをする・・・、ですね。

 祖父母に子育てをお任せしていると、子供が成長して人生の壁に衝突した時に、自分は両親には育てられなかったなどと、心の不満が溜まるのです。

 この{心のボヤキ}は、案外と悩む人間からの悩みの{心の原点}を消去できないものです。

 

 人の心は大変で、母親や父親離れできない事があります。

<<家族・親子>>家族の病(6)

2007 年 4 月 30 日 月曜日

 勉強する子供達について、彼等には何かしら2通りの考え方を持っているようです。

 

 一つは、自分自身を、自分の心を防衛するために勉強する、場合ですね。

親が自分をどう思ってくれるか、親に褒められたい・・・・。

親が実際には子供を見張っていないのに、子供が勝手に<常に親が、自分を見て監視しているような錯覚>で勉強するのです。

親孝行のために勉強するのではありません。

そんな中でも、少しでも親孝行や自分の人生のためにと考えている子供達も見られます。

 もう一つは、親が自分についてどう考えているか・・・。

更に、周囲の人達が自分を称賛するように、学校の友達が自分を褒め称えてくれる・・・。

全体的には、この様な子供の方が少ないのですが、大きくなって行くと、肉体は成長し大人にこそなっても、精神は成長せず幼児のままの場合もあります。

周りから見ていると“よく勉強する真面目な子供”だと見えるでしょう。

 

 多分に世間の人達は、子供の心の{からくり}は見えません。

大人の心の{からくり}も見える筈はありませんが・・・・。

{親の恩}を感じながら勉強する子供が良いのですが・・・、そんな{親の恩}を感じながら勉強する子供達は非常に少ないでしょう。

現代社会では、普通の一般の大人でさえも{親の恩}を感じておりません。

口では「親の恩を感じている」などと言う人達も居ますが、100%それは{嘘の様}です。

実際には、自分が{嘘}だと気づかないと仕方ありませんが・・・・。

 

 彼等は自分の心の底を見ていない、また、自分の心の{からくり}を知っていないので、説明しても気づかないです。

子供の時から、周囲の人達が賞賛してくれるなどと考えずに、自分自身の人生を生きる、だけど、そこには自分に与えられた道、と考えて勉強するのが良いのでしょうが、そんなに人生を上手く運べない事も多いでしょう。

子供の時から、人生の全てが理解出来ているのではありませんから、家族の中で、親と子供の深層心理の中、<すれ違い>も起きるのが当然でしょう。

 親孝行のためなら、立派なものです、最高でしょう。

親孝行の心を持って勉強すれば、大人になってもそれなりに、周囲の人達・他者に対しても、それなりの孝行の概念の心を無意識的にしろ、理解できる時は来る筈です。

勿論、多重人格者や境界例者として大人に成長してゆく過程などで、子供達が大人になった時の将来を予見できる両親はいない筈ですね。

だから、子育ては本当に難しいものです。

 

 子供達が大人になった時に、彼等の心が歪に露呈して来るのは、家族の病が原点に有ると伝えておきたかったのです。

沢山と心の世界を学習しておかないと、理解不可能ですが・・・。

<<家族・親子>>家族の病(5)

2007 年 4 月 17 日 火曜日

 夫婦の心の{別れ}は、結構と多いです。

極端に言えば、心理的な{別れ}は結構と多い筈です。

そして、{心の距離}は、遠くになったり、近くになったり、ぴったりと寄り添う場合などが、繰り返されるものでしょう。

 

 先ずは子育ての違いです。これは大変ですね。

父親の子育て感と、母親の子育て感が大きく違っている場合も多いものです。

父親が子育てに夢中になったり、母親が子育てに夢中になったり・・・或いは、父親と母親両者が<子育て>に夢中になるのです。

しかし、父親と母親が同時に同じ目的に沿って<子育て>する場合は比較的少ないでしょう。

どちらかが黙っていて、どちらかが<夢中になる>様な光景の方が多いでしょう。

 

 案外と<子育て>で、夫婦喧嘩をするものです。

最近は、子供達にハングリー精神が無いために、親が一生懸命<子供が大きくなった時、苦労をしないように・・・>なんて考えても、子供には<そんな考え>は通用しません。

 唯、子供達は親のロボットではありません。

親は親で、自分の思い通りに<育てたい>のです。

親も確かに賢明ですが、面白いというか、悲しいのは、親の心の底に考える事柄ですね。

父親にしろ、母親にしろ、自分達が成長して行く段階で、それぞれが心の底にある{葛藤}に気づいていないのです。

夫婦のどちらにしろ、自分が大人になって行く時に、自分が果たせなかった思い(劣等感と言っても良いです)に気づいていないのです。

 案外と、親に<背を向けて>育ったわりには、親の有り難さも感じないままで、自分の子供には、自分の思い通りに育てたい訳です。

 「早くしなさい」、「勉強しなさい」などと、子供達に心のプレッシャーをかけるのです。

初めから勉強が好きな子供達はあまり居ません。

勉強するならそれなりの、子供達にも心の奥深い底に{理由}が有ります。

子供達が勉強することも、色々な心の葛藤を持ちながら勉強します。

境界例人格障害者やそれに近い人格の持ち主でも、幼い時から、案外と勉強をします。

小さい時から、親の御機嫌とりに夢中になって勉強する子供も居ます。

強迫観念でもって、勉強だけはするのです。

そこには、何時も常に、周りの人達から称賛を浴びたいなどと思われたい強迫観念ですね。

 

 完璧主義の様な、悲しい思いを持って育ち、最後には大人になって自己主張が全く出来ないままの場合があります。

自分の本音を語ることができないです。

こういう場合、親は家庭内離婚、間違いないですね。