‘家族・親子’ カテゴリーのアーカイブ

<<家族・親子>>家族の病(14)

2007 年 6 月 3 日 日曜日

 家族として生活を送って行けば、子供達には結婚による家族との別れが来るものです。

子供達が結婚しても赤ちゃんが出来ない場合もあります。

子供達が結婚しないで年老いて行く場合もあります。

結婚しても、直ぐに離婚して家に戻って来る場合もあります。

おまけに、結婚しても離婚して孫を連れて帰って来る場合もあります。

 

 結婚した後、家族と離散する事とは別になりますが、親として子供達の病気や孫達の病気などの事柄に<心痛>を担ぐのは当然でもあります。

親としては、少なからず<心痛>となります。

自分の子供達が出来ない、孫も生まれて来ないのであれば、親としては自分のルーツが消えて行く訳ですから、矢張り、じっと人生を眺めると淋しさも込み上げて来るでしょう。

 

 結婚して年齢を重ねて行けば、全てが幸せになるものでは有りませんね。

夫婦二人だけの心の葛藤だけでなく、周囲からの余分な心の葛藤が沢山と出て来るでしょう。

周囲から降り掛かって来る心の葛藤に対しても、夫婦で<受け取り方>が違いますね。

そこで、場合によっては夫婦の間で<諍い>が生じて来る場合もあります。

 人間、不思議なものです。

自分自身が、自分の生まれのルーツを知らずに、心の葛藤は無い積もりで生きていても、ある時、突然に葛藤が表面上の意識に<火山の爆発>の如く吹き上げて来るものです。

 

 昨今では、自分の子供が離婚・別れがあると、親が「自分の所に帰っておいで」と、言うことがもっぱらの流行になっています。

これは“人の心は世の流れに連れて変化する”典型的なものでしょう。

ケースは様々ですが、子供達が孫を連れて帰って来た場合は大変です。

 未だ結婚していない人が家庭内にいる、或いは、よく言われるところの“家の跡取り”の人などがいると、結婚に際しても、何か<影を引く>かも知れません。

結婚相手から見ると、相手の家庭に入り込むのに、辛い心の葛藤を引くかも知れません。

親は親で、最初の頃は孫の顔も見られるし、子供の顔も見られるので嬉しい面もあるでしょう。

しかし、この関係は長期的に続くと、親としても<何とかして欲しい>などと思う筈でしょう。

 

 家族の離散、或いは、家族の再構成にしても、その時に親が残っているのか、片親しか残っていないのか、はたまた、両親どちらも残っていないのか・・・その時の家庭内の雰囲気なども、随分と家庭によって違うものでしょう。

 家に帰って来たものの、子供達に生活能力・経済能力などが無ければ、そのうちに新たな問題も起こる可能性が大きいですね。

昔は、嫁に行くと、行った先で喧嘩などがあっても実家に帰らないのが普通、耐え忍ぶ生活だったものでしょう。

 

 現代社会では、思わぬ事柄が変化します。

<<家族・親子>>家族の病(13)

2007 年 6 月 1 日 金曜日

 結婚生活が長く続いて行くと、夫婦は大なり小なり、心の{病}を持って生きるものでしょう。

 

 先述しましたが、配偶者の一方で「自分には全く悩み事なんて無い」と言われたとすれば、反対の配偶者が随分と心の葛藤を持ちながら耐えて生きている、と思っても間違いないようです。

心・性格・人格の違った男と女が、一緒になって暮らすのです。

一生涯に渡り、二人の心・気持ちが<ぴったりと>心の裏と表が動かないで、寄り添える夫婦は本当に少ないでしょう。

 結婚して、直ぐに離婚する夫婦も最近は案外と多いです。

子供がいたら、子供達は<大きな負の荷物を背負わされ>生きる事になります。

真に、大変な子供達の人生が始まります。

家族の{病}の中の{病}とも言えるでしょう。

 

 その子供達が成長し、結婚したら、家族の{病}を抱える可能性は更に大きくなります。

結婚して、長い時間が流れ、互いに高齢者になってしまいますと、少しながら心の葛藤を抱えたままでも、互いが自分の心に納得しながら生きて行かないと仕方が無いと思う様になるでしょう。

高齢者になってしまえば、今更離婚しても何処へも行く当ては無いですね。

自分達が高齢者になってしまえば、互いの両親も<黄泉の世界>に逝っている場合が多いので、帰る場所も有りません。

 

 昨今は、人間社会の変化で職業も多彩となり、単身赴任の主人もおられるでしょうし、また、奥さんも仕事に出る場合が多いです。

奥さんが疲れてしまうと、主人が食事のお世話をする場合も出て来るものですね。

家族の中でも、互いに家族内の仕事の分担を変更しながら、家族の状況に合わせて出来る家族は良いです。

 

 心が離れていても、お互いに離れても行く場所はもはや有りません。

高齢になって、簡単に<貴方とならば、何処までも一緒に生きられる>と呟いたところで、やがては色んな病気に罹ってしまったり、突然の終末もやって来るのですから・・・。

 

 色々様々な大変さは、待ち構えています。

年老いた親が、子供達に向かって<自分達の心の葛藤>をこぼす事は良い事ではありません。

自分の子供達が高齢の親に<心の葛藤>を持って来ても、家族として悩みます。

持って来た問題により、全く解決できない問題も有る訳ですから・・・。

 

 家族の{病}は、子供達が家から離れた後も各種の問題は起こります。

 本当に、家族の{病}は大変です。

<<家族・親子>>家族の病(12)

2007 年 5 月 21 日 月曜日

 夫婦の問題で、追加記述しておきます。

互いに、主人は奥さんの、奥さんは主人の悪口や不平を持たない方が良いのは言うまでもないでしょう。

ですが、奥さんがなかなか自分の心の不満を受け入れないことは、多くの場合であります。

 原因が{何}であれ、主人は奥さんの母親の或いは父親の<悪口>を言わないこと、奥さんは主人の両親の<悪口>を言わないこと、ですね。

奥さんが、自分を理解してくれないので、両親の悪口まで言う場合と、奥さんには直接の不満を持たないでも、両親に不満を持つこともあります。

奥さんに不満があるが、奥さんが納得しないので両親の悪口を言う場合もあります。

逆に、主人についても、奥さんから見れば同じような事柄は沢山とあります。

 夫婦って、案外と自分の親の悪口を言われるのは耐えられないものです。

 

 夫婦の別れで、言っておきたいのは、夫婦が共に<金銭を稼ぐ>能力がある場合、ですね・・・。

矢張り、面白いと言うか悲しいのは、夫婦が生活している上で金銭的に余裕が有れば、自分の持ち前の気質と言うか性格と言うか人格と言うか・・・、互いが自分の自我を通そうと、何処かで意見が衝突し<折り合わない>場合が沢山でます。

人生を生きるのに、金銭が有れば食に不自由はしません。

 しかし、人間、一度でも<この人は嫌い>と思い始めると、自分の気持ちを元に戻すことは、なかなか本当に難しいものです。

 

 結婚した後、主人にしても奥さんにしても、誰か他の異性を好きになったりすると、夢中になり出直すことが出来ない・・・、心の思いを直ぐに<切り変える>ことが出来ないものです。

所謂、男と女の{不倫}です、ね。

人生、本当に大変です。

稼ぐ能力が無ければ、我慢をしたくないけど<我慢しよう>なんて場合もあります。

男性についても、女性についても言える事です。

互いに金銭を持っていれば、面白い程に、男女の{愛}と{恋}は変化するみたいです。

両者が年齢を重ねて、高齢化して来ると微妙な変化も現れます。

 これが、よく言われる{家庭内離婚}でしょう。

その頃は子供達も成長しているので、子供達は<気づいて>も生きて行けます。

 

 夫婦の心の<ひび割れ>は、突然表面化する場合も、徐々に表面化する場合もあります。
問題が多いのは、子供が小さい時や思春期、夫婦の不倫問題が顕在化する場合ですね。

主人か奥さんか、どちらかが上手に演技できれば良いのですが・・・。

そんな<不倫問題>を、子供の前で何も無かったように<幸せだよ>と、言葉も行動も心も演技することは出来ないでしょう。

 離婚、子供との別れ、子供の成長に他者が関わる・・・先進国に<よく有るケース>です。

 子供達の成長において、皆が同じ{枡の中(親が離婚している環境)}なら、子供達も案外と納得します。

同じ環境でないから、子供達は上手く育ちません。

男と女の{愛}と{恋}を上手く育てるのが下手になり、家庭生活も大変となります。

<<家族・親子>>家族の病(11)

2007 年 5 月 17 日 木曜日

 『夫婦の絆』が切れるのは、これ即ち{家族の病}ですね。

 

 家族内の問題からだけで崩壊するのではありません。

直接に夫婦喧嘩もありますが、{子育ての問題}や{子供が居ない}などから夫婦喧嘩になる場合もありますね。

また、主人が何処にも行かず、休み中でも家の中だけで<ばったり>と過ごされると、主婦にとっては案外と主人の世話が面倒になるものです。

主婦の心が、疲れてしまいます。

<夫婦の問題>だけの事もありますが、<子供と夫婦>三者関係の場合もあります。

上記は、内側からの{家族の病}と言って良いでしょう。

 

 {家族の病}が、外部の問題から生じる事も多いです。

『夫婦の絆』の崩壊ですよね。

主人が就職先で心の葛藤を抱えて帰る、或いは、主婦の就職先の問題、はたまた、趣味の会、学校でのスポーツ関係、PTA関係、隣近所の人間関係、などなどの問題で主人か主婦が疲れてしまい、家族内に問題を持ち込んで解決できず{家族の病}になってきます。

上記の様な対人関係で、心が疲れ<心の葛藤>もきっかけになって、『夫婦の絆』は家庭内に影響を及ぼして壊れる場合もありあえます。

『夫婦の絆』も、外からの影響を受ける場合がある、という事ですね。

上記は、外側からの影響を受けて生じた{家族の病}になります。

 

 会社勤めでは、内勤と外勤があります。

内勤・外勤いずれにしろ、会社での心の葛藤は、上司や同僚や部下から如何に自分が見られているかを心配しながら働いています。

同僚もいるし、他者から賞賛を浴びないと、不満や不平が溜まります。

そんな感情を家に帰ってから持ち出されたりする、また、勤め先での愚痴を喋られても、主婦にしても主人にしても会社の人間関係などは理解出来ませんから{家族の病}ともなります。

内側からの{家族の病}ですね。

 

 一部は、夫婦で住んでいると、互いの夫婦の親や祖父母や親戚の人達、隣人などの関係などからも、事が上手く運べないと{家族の病}となりますね。

上記は、内側と外側との半分半分の{家族の病}と言って良いでしょう。

 

 最初は夫婦円満であっても、夫婦のどちらかが、外側からの心の葛藤を持ち帰る事で、家族が崩壊する場合もあります。

逆に、最初から夫婦円満でないために、勤め先の仕事が上手く行かなくて出勤拒否になる場合もあります。

 

 {家族の病}は、三様の面を持っていると説明したかったのです。

いずれにしても、人が人間社会で楽しく生きるためには、自分の心を失わず、自分以外の他者や環境に対して、主婦や子供に対して、心の「配慮」が重要です。

<<家族・親子>>家族の病(10)

2007 年 5 月 12 日 土曜日

 「男女平等参画」、確かに良い言葉です。

 

 『家族の病』を、子育ても含めると、両親が本当に仲良くても、子供には{心の葛藤}が残る場合は沢山とあります。

 夫婦として仲良くても、夫婦が揃って我が子に背中を見せるのではなく、自分達の<お腹>を見せて、子供の心というか考えなどを親が耳を傾けて<聞いてあげる>、そして、子供が自分の口を開いて<喋る、話す>能力を養っておく必要があります。

 自分の親に平常心で自己主張を出来ない子供達は、大きくなってから他人に対しても平常心で<自己主張>出来ず、大いに苦しみ悲しむ場合があります。

この辺りの子育ては本当に大変で、子供の姿が{吉}とでるか{凶}とでるかは、全く不確定としか言いようがありません。

それ程{子育ては、難しい}と言っておかざるを得ないです。

赤ちゃんが生まれると、実の親との{心と肌の触れ合い}は絶対に必要です。

 

 夫婦の葛藤について少しながら述べましたが、親と子の{姿}ですね。

人間は何時の時代になっても沢山の<荷物を背負って>生きるものかも知れません。

大抵の家族では、時折に、或いは、頻回に夫婦が心身共に<喧嘩、争いごと>をするものです。

 夫婦のどちらが良いとか悪いとか、子供は判断しながら成長します。(2歳頃までなら、どちらが良し悪しの<判断>はできません)

幼くて、良し悪しの判断は出来なくても、夫婦喧嘩は子供の成長する過程においても、潜在意識や無意識には{葛藤を持ちながら成長している}ので、大人になってからの人生の迷いにも繋がります。

夫婦喧嘩が多いと、子供にとって{家族の形成}の意味と意義が不鮮明になります。

子供に{家族の構成の意味}が分らなければ、結婚生活も不透明、不鮮明ですから、子供達の男女の生活の仲にまで、直接に影響を及ぼします。

 夫婦喧嘩で、主人の暴力(これには、言葉の暴力や行動の暴力も)、奥さんへの虐待、子供への虐待、アル中、犯罪、などなど・・・、奥さんも同じですね。

子供は、しっかりと親の言動や行動を見ています。

 今ここで皆さんには、「親の因果が、子に報い」の言葉を伝えたかったのです。

 

 子供が小さい幼い時からでは、親の因果で「三つ子の魂、百まで」となります。

人間の心、ややこしい様ですが、見る人の力量あれば人の心も<算数の如く>ですね。

今、何かに問題が有るのであれば、誰もが{生い立ち}の中で解決されていない心の葛藤を、今ここに<引きずっている>ことを知って欲しいのです。

 

 案外と人間は、自分の過去で満たせなかった事を補おうとしているか、過去の心に復讐の心までも持っています。