‘家族・親子’ カテゴリーのアーカイブ

<<家族・親子>>「親殺し」(2)

2007 年 7 月 25 日 水曜日

 世間の親は、「親の因果が、子に報う」と、何度伝えても理解しようとしません。

 それほどに、人間は、ともすれば、誰も皆が<自分の考えている事柄は正しい>と思っているようです。

親は、誰の助言をも受け止めないと、言った方が普通のようです。

悲しいですね。

どうしようも、ありません。

惨め、です。

 

 当方の傍らでも、悲惨な子育てが起きています。

子供達に対して、親の方が、自分達の育て方は、{良かったのか、悪かったのか、}少しながら<吟味してみる>事が非常に大切です。

ですが、悲しいかな、何時までも、親の育て方は間違っていない、子供達が悪い、子供は親の言う通りにするべきだと、思っています。

完全なる、勘違いなのですね。

 

 子供達が、心の葛藤を溜め込んで身動きできなくても、親は気づきません。

俗世間、社会の中で、各種犯罪、親殺しなどが起きた時に、多くの場合で周囲の人達やマスコミも含めて、あの人は<おとなしかった>などと、コメントを入れています。

彼等は、おとなしいのではなくて、話したい事柄が沢山と有っても、人前で喋る勇気を持っていないのです。

所謂、世間では、<おとなしい>と言われます。

 

 皆の前で、相手が面白くない話を延々と話す人も、時折に見られます。

コンプレックスの塊ですが、当人は気づいていないのですから、これも大変で周囲の人達は困ります。

これも、自分より目下の人が話す場合では、話の中止を指示できますが、目上の人が話し始めると中止の合図をなかなか出せません。

聞く人は、物凄く辛い思いをしますし、煩わしくて悲しくなります。

こういう人達も、話をする場が無くなりますと、また、ストレスが余計に溜まります。

ですが、喋り過ぎる人も、あまり、話の筋が外れていると、恐い事柄も起こります。

要注意ですね。

 

 何と言っても恐いのは、おとなしい人、無口の人は恐いです。

何時、心の底から感情が<爆発してくる>かも知れません。

親は、自分の子供で、自分と対話の無い子供が居れば、要注意です。

一考のほどを・・・。

無口な子供達は、成長してから<良い子>になると、親が期待していれば、必ずや、子供達から反発されて、<ひどい目に会う>でしょう。

 無口な子供達は、心の袋が壊れて、何時、大爆発するか恐いものです。

<<家族・親子>>「親殺し」(1)

2007 年 7 月 23 日 月曜日

 最近は、しばしばと「親殺し」が世間を騒がせています。

 マスコミの報道は内容が浅過ぎて、大変です。

もっとも、物事の真実は理解できていても、世の中では<建前>だけを話さないと、不都合が起きる場合もあるので、人間世界って本当に悲しいものです。

 

注書き:{人間世界にも、楽しい事も沢山とありますよ!! それは、自分の目前の人達や環境を如何に感じて受け取って生きるか、自分が幸せを感じる能力に関係します。}

 

 子供が、親を殺すのは、簡単な答え!!は、ですね。 親が嫌いなのです。

物凄く、嫌いです。

親が、目前に居るだけで腹が立ち、悲しくて、毎日が面白くありません。

答えは明確ですね。

親が、子供から好きだと思われていないのです。

 

 親にも、色々な親が居ます。

自分の子供を過放任したまま、あまり子供の世話をしない・・。

自分の子供を見境なく、身体的に<虐待>する・・・・・乳児、幼児、学童くらいまでの場合ですね。

子供達も成長して、体が大きくなれば、親が肉体的に暴力を振るえば、反対に暴力に合うので、心理的なストレスをかけます。

親が子育てについて、子供への<話し方を知らなかったり>すると、親は気づかぬまま、子供にとっては暴言となって、子供が心の葛藤を溜めて行きます。

 

 一方で、親が自分の子供を、自分の理想通りに育てようにしている場合も多いです。

親が、その様な育て方をすると、時折にしても、子供達には大変な心の葛藤を背負う事になりますね。

子供達は、社会の規則を知らないです。習慣や名誉や地位や金銭感覚については、知らないのですから。

親が、大人になって気づく事なのですが、自分の満たせなかった事柄、<劣等感>として残っているものを、子供達に託そうとして自分の子供に<無理やりに勉強、勉強>などと無理強いします。

 

 子供達は、世間のルールや柵など理解できません。

次第に、無理強いする親に対して、反感、不満、不平、悲しみ、寂しさ、孤独、怒り、怨念などが増強してきます。

親に、自分の心の葛藤を話しても、多くの親は子供に対して反発します。

或いは、子供達は反抗できずに黙して語らずで、ストレスは増大するばかりです。

不満や怨念が、昇華できる筈も有りません。

 大なり、小なり、各種の犯罪に繋がって行きます。

<<家族・親子>>家族の病(17)

2007 年 6 月 11 日 月曜日

 『家族の病』で連載してきましたが、結論としては、自分の心を知る事でした。

追加せざるを得ないのですが、同時に、人間世界の人の心と更に地球サイズ、太陽系サイズ、宇宙サイズ、などで、イメージを取り込めるようになると最高でしょう。

人間学、自然科学、哲学的思考も少しながら重要ですね。

 

 ブログかコラムでも触れた事がありますが、少し難しい話をします。

四苦八苦の意味を、頭で知るのではなくて、体で知って欲しいです。

仏教の{空}、キリスト教の{風}なんかは、大変に人の心が如何に動いているのかを充分に教えているでしょう。

この様な言葉は素晴らしいのですが、人間は矢張り、物事を体で悟らないと駄目なのです。

 

 人間、頭の観念で喋っても自分のものにはなっていません。

<絵に描いた餅>では駄目なのです。

食べられませんし、美味しくないです。

人の知識も、単なる知識であっては駄目です。

どんな事柄、事件などが一度でも起ったものは、物理学的に考えれば、同じ現場には戻れても、その時点での時刻には戻れません。

過ぎ去ったものは元に返らないのです。

人間にとって、時間と場所は、今ある限りの出来事です。

 

 ですが、人の心、いや心に関わった人の体も、時間は戻せませんが、心だけは生まれ変わる事が出来ます。

心の{再生}、心身の{再生}です。

心が{再生}出来れば、自ずと心身も{再生}して来るものです、ね。

体験した人達でないと、この言葉や意味は理解困難でしょう。

だから、逆に心の{再生}事を計ってみる必要、重要さがあるのです。

 

 自分の人生も、家族の人生も、自分次第で変化して来ます。

悪い方向にも良い方向にも、自分の心次第です。

犯罪、虐待、暴力、暴言、薬物中毒、引きこもり、ニート、登校拒否、出勤拒否、自殺、殺生、神経症、うつ病、心身症、躁うつ病、統合失調症者の心の脆弱さによる行いや会話、タバコ依存なども心の弱さですね・・・、全てが心次第で起って来る現象です。

 

 自分自身を大切にする事は、<自分自身を捨てる>事ですが、捨てた事のない{人}には話しても伝わりません。

人間、時には自分の全てを捨てる、体だけは現実体験として息絶えれば、心も体も終わりなので、体は捨てた積もりでも良いです。

自己を、真剣に見つめる{術}を学習しましょう。  

 

 「・・心理療法」で、<執着心>を捨てられる人になれます。

<<家族・親子>>家族の病(16)

2007 年 6 月 8 日 金曜日

 『家族の病』で連載しています。

 

 男と女、{生い立ち}の違う人間、異性同士が一緒になって家族を構成します。

多くの場合で、子供が生まれて来ます。

しかし、子供が生まれない時には、結婚した者同士で物凄く悩む人達もいます。

結婚から3年~5年、赤ちゃんが出来ないと誰しも{不安}に襲われます。

 『家族の病』と、言っても良いでしょう。

子供が欲しいと考えて、産科を受診します。

夫婦によっては、大変な悩みとなります。

また、男性にも不妊の原因が有る事もありますね。

両者が心を合わせて、子供作りに共同作業が重要となって来ます。

女性に原因がある場合の方が多い様です。

最後は、人工受精が必要となります。

 人工受精には、胎内受精と体外受精があります。

体外受精を繰り返して、最後まで赤ちゃんが出来なかった場合もあります。

夫婦で随分と悩みます。

何度も体外受精を試みた上で、最後まで<妊娠>に至らなければ、その作業と一緒にお金も沢山とかかり、夫婦で疲れ果ててしまいます。

 体外受精など、不妊に関わるのに遺伝カウンセラーが必要だと言われています。

時には、夫婦生活のない事で悩む人達も見られますが、大変です。

中には、赤ちゃんが出来ないからと離婚するケースもあります。

或いは、赤ちゃんが出来なくても、夫婦が足並みを揃えて一緒に辛抱しながら、諦めの境地で過ごして行く・・・、人生を悟り納得して生きる夫婦もいるでしょう。

 

 はたまた、様々な場合もありますね。

他人の精子を借りて受胎、他人の卵子を借りる、或いは、精子と卵子を借りる場合もあり得ますね。

ですが、生まれて来た子供が本当の自分のルーツを知ると、悩み果てて大変でしょう。

人生が理解できなくなるケースも起こり得ます。

本当の自分の親を知らなければ、育ての親の顔を見て、子供は<何と考えたら>良いのでしょう。

この様な場合では、赤ちゃんが出来ても、両親共子育ての過程で<きっと悩む時期が来る>でしょう。

 全くと、何も悩みは無いと言われる親が居れば、子供の立場から<物事を考えていないだろう>と感じます。

また、人間の親と子の心の因果関係を、或いは、子供の発達心理を理解できていないのかも知れません。

当方、一般的な事柄を心理学的に述べています。

 

勿論、例外で、全てを立派にこなす親達も居るだろうとは思います。

<<家族・親子>>家族の病(15)

2007 年 6 月 7 日 木曜日

 仲の良い夫婦が、歳月を重ねて年老いて行きます。

家族単位も、変化して(壊れて)行きます。

高齢者になれば、不慮の病気や事故、天災などで、どちらかが先に{黄泉の世界}に旅立って行きます。

仕事などでの失敗による、予期せぬ{別れ}があるかも知れません。

 {不倫}の別れも有りますね。

現実の世界から、当方は<眼を外して>はいけないので正直に伝えておきます。

世の中にありふれた出来事です。

{不倫}と言えば、言葉が悪いのですが、{不倫}と言っていても{本気}になって、残りの人生を楽しく健やかに過ごして行く人達もきっと居る筈です。

 色々様々な{別れ}もあるものです。

{別れ}が何度もあるのは、少しばかり特殊な状況か人格の歪さが有るかも知れません。

 20歳代、30歳代、40歳代、50歳代、60歳代、70歳代、80歳代、90歳代・・・別れの{年齢}も、人によって随分と違います。

何歳代で{配偶者}との{別れ}があるのか、また、{別れた後}の生活パターンも、心の葛藤の持ち方やその人の人格によっても全然と変わってきます。

 

 例えば、50歳代での{別れ}では、どの様な{別れ}にせよ、新たな配偶者を探すかどうかの心の葛藤は60歳代以後の人達に比較すると、少し違った雰囲気にもなって来るでしょう。

 70歳代、80歳代の{別れ}についての話は、若年の人達に対して、どんなに一生懸命に説明してもその心は伝わらないものでしょう。

高齢者の心の葛藤については、相当の勉強をしておかないと理解する事が難しいもの、若い人達は理解困難でもありましょう。

人間の一生について、把握できる人でないと無理なのです。

 

 頭で理解できても、体で理解できないとあまり意味は無いですね。

家族としての夫婦には、やがて{別れ}は来るものです。

しかし、誰もあまり予想していないのが、人の心と言うものでしょう。

 

 高齢者の夫婦の{別れ}は、辛いものでしょう。

性格・人格によって随分と違いますが、孤独感が襲う事には間違いありません。

如何に生きるか、その人の考え方や周囲の人達の援護や置かれた環境によって、全く違った人生を歩く事になるでしょう。

 高齢者の{別れ}は、淋しいものでしょう。

 例外も有りますが・・・。