‘うつ病’ カテゴリーのアーカイブ

<<うつ病>>うつ病者の社会復帰(4)

2008 年 3 月 21 日 金曜日

 当方、医師として心理士として、{うつ病者}の治療には30年以上にわたり関わって来ています。

 うつ病??? 簡単に治せるし、簡単に解決できますね。

外来患者さんの60~70%の病気は、心と関連していると以前から言われています。

 

 厚生労働省と、所謂、精神科医や診療内科医、彼らの勉強が不足していますよ。

勿論の事、例外的に、充分過ぎる程に学習されておられる方も居るでしょうが・・・・。

全体的には、患者さんの心の「裏」と「表」を喝破する能力と彼らの人格を矯正する方法を勉強されておられません。

 この事については、何度も説明していますが、治療者自身が自分の心の「裏」と「表」を知っておく事、自分の「潜在意識~無意識の心」を知っておく事ですね。

さもないと、うつ病者の心のカラクリの心の世界が見えない筈ですよ。

人はよく、言います。

自分の心は分かっているが、他人の心が分からない、など言うのです。

こんな考え方をしている人は、全く人間の心について知っていない人達、シロウトの人達の日常会話のようなものでしょう。

 

 医学教育や心理学教育でも、学生を育てる時から、方向性が間違っていると考えます。

学生の時から、あまり、うつ病や神経症や心身症、その他の心の話を教えてあげても、

若い人達には、確かに、心の世界を教えてあげも・・、あまり、彼らの頭に入らないでしょう。

でも、彼らの頭に言葉が残るだけでも、それでも良いでしょう。

言葉が頭に残っているだけでも、意外と役立つものだと感じます。

しかし、最近は、若年者の心の病気が増え過ぎていますから、心理士になろうとする人達や医者になろうとする人達も、少しながら<心の世界に興味を持って欲しい>と思いますよ。

医者の卵だって、同じですから・・・・。

紙の上で、どんなに詳しく教えてあげても、体で物事を体得するのは困難ですしね。

そして、医者として働いていても、心には眼を向けない。

患者さんの心に対して、外観的に判断するものの、自分の心については全く点検しようとしません。

 人間って、面白いですよ。

人間、医師や心理士や政治家や弁護士、その他に、諸々の人達であっても、自分を評価する眼はですね、外観的にも自分を評価できないし、見えません。

内観的には、更に、真実の自分・自己は全く見えないのが現実です。

<<うつ病>>うつ病者の社会復帰(3)

2008 年 3 月 19 日 水曜日

 うつ病にまで、落ち込めば、そこから新しい心の世界へ這い上がるには、とても難しいです。

自分で努力してと、考えるのですが、人間って心の<どん底>にまで落ち込むと、もはや駄目ですね。

どんなに自分で努力しても、駄目、駄目なのです。

症状が強い場合は、とりあえず、薬は直ぐに飲み始める事ですよ。

軽症のうつ病では、薬??? 程度にもよりますが、「心理療法」を受ける事ですね、可能な限り早めに、実行する事です。

どれほど、早く「心理療法」を受け入れるか、ですよ。

 

 沢山の人達は、悩みながら、何で、何で、なんて、自分の心の<建前>と<本音>を理解しないまま、歳月がながれます。

そして、悩みながら軽症うつ病者から重症うつ病者になって、安静休業治療の診断書→休職の診断書→退職届けの順番に流れて行きます。

一部の人は、「心理療法」を受けないで復職しますが、もはや、エネルギッシュには生きる事は出来ません。

何故に自分が悩んで落ち込んだのか、自分の生い立ちから自分の過去の「軌跡」を辿って行けば、簡単に心の{再生}と{新生}を得る事が出来ます。

心が生まれ変わらないと、もはや、劣等感を引きずったまま自分の人生を楽しく喜んで生きるのは困難ですね。

 

 本当に、心の病であれば、即、「心理療法」を体験する事です。

この辺りは、税金で<食を得ている人達>の方が、上層部がしっかりしていると、部下も言われた通りに{内観療法}を体験しますし、部下も<幸せ>だと思います。

すばやく、自分の心を知り尽くして、社会復帰ができるのですから、もはや、何をか言わんや、ですね。

仕事をしている人達が勤務を休むという事は、税金の無駄使いになります。

また、会社や社会にとっても、随分とマイナス面が出てきます。

可能であれば、社会人は決められた仕事だけは、最低限でも働いて欲しいですね。

 

 現代医療の中で、最高に欠けているもの、うつ病や神経症や心身症などにしても、また、異常会話や異常行動なども、彼らの{縺れた心の紐}を解いてあげれば良いだけでしょう。

何があっても悩まない人、どんな事柄が自分に襲ってきても悩まない人になれば、うつ病などにもなりません。

 絶対に、{うつ病者}には、なりませんよ。

繰り返しますが、人は「会話」と「行動」と「心」の三つを持っているだけです。

人を操るのは、その人の「心」です。他人が「自分の心」を操作するのではありません。

他者から操作されない{人}になる事です。世の中の仕組みを知る事なのですが。

<<うつ病>>うつ病者の社会復帰(2)

2008 年 3 月 18 日 火曜日

 少しですが、現実の出来事を話します。

極、最近ですが、精神科医に罹ったまま長期に休んでいた人達が居られました。

<うつ病>の既往歴もあり長期間にわたり休職もされた事があったようです。

そして、また、うつ病で休養治療と自宅安静です。

二人は、某会社の職員ですが、上役からの勧めで当方に来院されました。

 彼らに「内観」を勧められた人が、偉かったですね。

精神科医にて、薬を服用したままで自宅にて安静していたのですが、当方に行って「内観」を受けると、精神科医に話をされたようです。

 

 二人とも、うつ病者が「内観」をすると、フラッシュバックするので、内観はしない方が良いと言われた、と言っていました。

フラッシュバックって、過去の嫌な嫌いな出来事を思い出したりで、自分の今の心がより壊れてパニックになると言うのです。

「うつ病者」は、「内観」をしてはいけないと言うのです。

 だが、二人とも、某精神科医ではフラッシュバックと言われたが、自分達は「内観」をしなければいけなかったのだと、自分について納得されていました。

「内観」をしなかったら、自分たちの将来は一体にどうなっていたのだろうと言われていました。

それは、そうでしょう。

自分の心を、知っていないからハンドルが取れないだけですから。

「内観」をされて、自分の心を知ってから、人間社会の諸々の出来事までを納得できるようになったようです。

 現在は、二人とも就労しています。

もう一人は、40歳くらいですが、うつ病の既往歴は無いのですが、悩み苦しみ自殺寸前までになっていました。

自分一人で7泊8日の集中内観だけで、元気になって働いておられます。

悩み苦しむ、心の病気になった時に、如何に<悩み苦しみの世界から這い上がって来る>かですよ。

 

 自分一人で、長期間にわたり苦しんでも<暗い心の霧は晴れません>ね。

心の世界を随分と勉強しないと、何故に「内観」をしたら心安らかになるのか、それは理解出来ないでしょう。

{内観療法}などを、受けるか、受けないか、どの道をクライアントが選ぶかは、職場にて、<上下関係が明確>な職場ほど、上役の援助と指示で・・・悩める部下の職員は言われた通りの行動をする事が多いです。

{人の心}について、上役がどのくらい理解しているかでも違います。

上司が、しっかりと<心の世界>を勉強しておいて欲しいと考えます。

<<うつ病>>うつ病者の社会復帰(1)

2008 年 3 月 17 日 月曜日

 「「ここで、某氏に便りをした文章を、ブログに載せてみたい。

 読者は、是非とも、参考にして欲しいのである。

 格別に、医師や心理士や、はては、宗教家も一読しておいて欲しいと 考える。」」

 

 本来は、医師なのです。

たま、たま、32歳で開業しましたから、ふと、「人生は、何ぞや」ってな感じになってしまって、その後は、日本の宗教、世界の宗教までを、毎日毎日のごとく朝まで読み耽っていました。

 

 その後、人から<悩みを取ってあげる>には、と考え始めて宗教を開こうと考えましたが、医者の仕事が出来ないので、そちらの方は中止しました。

その結果が、カウンセリングから入り、内観療法へと・・・・・・・・・・・・・・・。また、描画や箱庭などもやってみましたが、あまりにも遠回りして、最終的には<己の自己、真実の深層の心を明確に知る>には全然、無理だし、本当の真実の自己を知るには、とにかく<あまり役立たない>との私の結論に達しました。

 

 当方、25年以上にわたり「心理療法」を続けてきました。

一番に苦労するのが、境界例人格障害の人達に対する<治療>でしたし、現在でも同じ気持ちがしております。

正直に言って、治療して、彼らの人格を良好に変えるには苦労します。

今の現在でも、治療は困難と思っています。

 

 当方では、8000人くらいが内観療法を受けています。

今は、別の心理士も居ますが、それまで、昼の食事も晩の食事もする時間が無いくらいで、毎日の面接が終わるのが、夜の12時過ぎでした。

診察しながら、一度に14人の面接を抱えると、逆に一般の人達への診察の時間が少なくなって職員から、欲求不満が出る程でした。

今は、他にも、心理士が居ますので、あまり苦労はしませんが・・・。

 昨今では、バブルが弾けた後に、人対人の信頼関係は、もっともっと希薄になって消失していったような気持ちがしています。

来談者が尋ねて来られても、最初は「カウンンセリング」で意外と時間を取ります。

充分に話を聞いた後に、{その他の心理療法}を説明します。

しかし、少し前の人達と違って(バブル崩壊以前の・・)、即座に、{心理療法}を受けますと答える人達は、やや減ったようで、数日間、1ヶ月間あまり考えてから、苦しいから「内観療法」を受けたいなどと、返事が来たりもします。

<<うつ病>>うつ病者の治療について(4)

2007 年 12 月 4 日 火曜日

何度も「客観的過去の自己分析」が大切だからと説明しても、うつ病者が拒否した場合では仕方がありません。

でも、もっと、厚労省なり、医療全体の中で、「客観的自己洞察法」が大切だと<声をあげてもらわない>と、いけませんね。

精神科医や心療内科医さえも、心の世界、とにかく、人間の心の{カラクリ}の世界を勉強しておいて欲しいですよ。

公務員の方達では、<うつ病者>も上司からの指示があれば、案外と「客観的自己洞察法」を受けてくれるのが、当方には印象的です。

但し、上司が勉強していないと、無理ですが・・・・・。

一般庶民にも、心の大切さを啓蒙すべきですね、うつ病者は「客観的過去の自己分析」が大切だ、と!!!

心の世界が一番に、大切ですよね。

企業によっては、うつ病者に対して、仕事の配置転換をする場合もあるが、彼等は一生を劣等感で生きる事になるし、「客観的過去の自己分析」を受けさせて駄目なら仕方がないかも知れません。

「心」が、全ての「会話」と、全ての「行動」を支配して、操作しています。

特別に、人間は、自分の<過去の心>を客観的に知っておく事が、大事ですね。

対人関係も環境適応も含めて、社会適応は、心の持ち方次第ではないでしょうか。

恨まない事、不平や不満など持たない事、ヤキモチや嫉妬など持たない事、などなどですが、人間って自分と向き合って自分の心の旅をしないと、自分の心は見えません。

また、頭で理解したと言う事と、体で物事を理解する事には、天と地の差があります。

 例えば、人間、<貴方も、そのうちに、死にますよ>と伝えれば、誰もが、そんな事は分かっていると、答えます。

だが、頭で分かっても、体では分かりません。

体で「死」が分かると言う事は、{{無常観}}でしょう。

でも、ここまでは、大学の精神科や心療内科の医師も、悟れません。

統合失調症でさえ、人格崩壊の前に「客観的過去の自己分析」は、必要と考えています。

 当方で、{躁うつ病者への客観的自己洞察法}を行って、社会適応している人もいます。

躁うつ病者に対しても、客観的過去の自己分析は必要ですね。

カウンセリングでは、とても無理だと考えます。

何故ならば、心の「回向」に至らない心理療法は、心の{再生}、心の{新生}は無理です。

 

まとめ:人生を悩まないで生きる、これは、<生い立ちの心>に関連しています。

今、あの事が有ったから、「うつ病」になったと言う人もいますが、医師も理解していないですよ。

「原因」と「切っ掛け」と、詳細に心の世界を学習していないと、区別が出来ないでしょう。

人の心の{反復強迫}と{PTSD}の世界、この心の「カラクリ」を理解しておくべきでしょうし、過去の「固着」を解消してあげる事ができれば、うつ病も治り、幸せになるはずです。