‘うつ病’ カテゴリーのアーカイブ

<<うつ病>>うつ病からの開放(2)

2006 年 5 月 4 日 木曜日

 日本では、うつ病者に対して「何も考えないでじっと静かに、安静が必要だ」と患者さんへ言っています。

安静にして薬だけ服用し、「うつ病」から解放されても再発したり、また、別の病気になったりもします。

それは何故か?ですね。

{安静、安静、安静、薬、薬、薬}だけでは、絶対に駄目だと思っています。

 

 日本では、精神科医や診療内科医の先生方が、本当に「心理療法」に自分で関わる事が少ない様です。

「心理療法」にも各種ありますが、本当に<自己を見つめる心理療法>について、先生方が理解できないようです。

本当に間違いない事実と思うし、注意が必要だと思います。

 

 時折ですが、自分は有能な人間だと自負していた人達でも、一度人生の壁に衝突して「うつ病」になってしまうと、もはや如何ともしがたい状況にまで落ち込んでしまう場合もあります。

世間では有能な人達ですら一度でも人生の迷路に迷うと、その迷路から出られないのです。

視野狭窄となり、拘った事柄から<思考が抜け出られない>のですね。

学問に秀でていれば「うつ病」にはならないかと問われれば、これはあまり関係ないと思われます。

どんなに学問が出来優秀でも、自分の心を学んでおかないと駄目ですね。

学問が優秀な人でも、二重人格性や多重人格性の人達を時折ですが見受けます。

すぐに分りますね。

 

 何度も繰り返しますが、「うつ病」になってしまったら、自分の生い立ちの心を点検する事です。

そうする事で、「うつ病」の答えは自分で見つけられる筈です。

 

 「自分の過去の心を見たくない」と言われる人達を見ます。

自分の過去の心を拾い上げて知っておかないと、本当の自分を生きる事にはならないでしょう。

精々、自分らしい生き方・・そこには少し<あやふやな自分>の生き方しか出来ないと言っても良いでしょう。

 自分一人で自分の過去を見詰める勇気の無い人達も時に見ます。

この様な場合は、援助・支援として親が「心理療法」を受ける事が絶対に必要です。

そんな子供(大人もいる・・)を育てたのは{親}です。

だから子供が育つ過程で、親が自分の過去を一緒に調べる。

親はそれだけで嬉しくなるものです。

何故に子供がうつ病になったのかも見えてくるし、自分の抱えていた心の葛藤も全て解消出来るからです。

 

 親と子(大人もいる・・・)が、一緒になって自分達の過去を探索して行けば「うつ病」は限りなく早く治るでしょう。

両者の「過去の心の和解」だけなのです。

<<うつ病>>うつ病からの開放(1)

2006 年 5 月 2 日 火曜日

 当方は医師である。

20年来に渡り心理療法を行ってきた。

各種神経症、各種心身症、軽症や重症うつ病、統合失調症、などについてが主体である。

当人が病気だと感じていない人達にも、相談があれば心理療法をやって来た。

仕事をしている会社のなかで、あの人と相性が悪い、会社に行くのが嫌だ、肩が凝る、腰が痛い、何となく疲れる、何となく無気力になる、などに対してである。

 

 俗世間を生きて行く上で、心身がともに疲れていると充実した毎日を過ごせない。

毎日、毎日、楽しく充実して生きて行けることが最高の人生であろう。

確かにお金や名誉や地位に拘りながら、「自分にはこの様なものが思い通りに手に入らないので駄目だ・・・」と思って過ごしている人達もいる。

また、男性であれば女性、女性であれば男性、「自分にとって素晴らしく相性の良い異性は居ないか・・、時間を一緒に過ごしたい・・」などと考えている人達もいるであろう。

或いは、食べる事「美味しい食事をしたい・・・」、案外と人は食べる物にも拘るものだ。

 

 人間は、悲しい事に<人の一生>が見えていません。

人間の全体像が見えずに、自分の事ばかりに夢中になり「何か得をする事はないか」などと考えています。

自分に都合の良い事柄ばかり考えています。

無意識的にですが、そこには他者への思いやりは全くと欠けています。

しかし、当人は気づいていないから大変です。

 

 人は、ある年齢にまでなれば、“自分の人生を自分で切り開いて行ける人間”になって欲しいものです。

自分の道を開くことが出来ない人は、過去の生い立ちの中に{種=因}があるので、何とか「心理療法」を受けて立ち直るべきなのです。

自分自身でどんなに考えても、心の問題は自分で変える事は出来ません。

 見栄と虚栄心だけは案外と強いので、なかなか他者にすがるというか{依存}をする能力を持たないのですね。

そこで本当に難しいのは、誰に{依存}するかです。

この辺りを間違えると、不気味な方向へ誘い込まれる場合も有ります。

側の人が本当に親切でないと駄目なのですが・・・。

医療の世界でも、うつ病者に「心理療法」で対処している場所が無いと言っても過言ではないでしょう。

 

 何度も伝えますが、<悩まない人>にしてあげるだけで「うつ病」から解放される筈です。

「うつ病」になった時、その時こそが人生の最大の飛躍のチャンスだという事です。

「心理療法」を受け、「うつ病」から納得して解放された時に、その人は{人生とは、何か}という事が分るでしょう。

心の{器}、人間として大きな成長をすることが出来ます。

「インターネット心理療法」で充分に分る筈です。

{人生とは、何か?}を理解しようとする事です。

 

努力しないのは、うつ病者自身の責任でもあります。