‘いじめ’ カテゴリーのアーカイブ

<<いじめ>>いじめと自殺(7)

2006 年 11 月 25 日 土曜日

 世間の多くの親達が、当方に尋ねて来られる。

自分の子供達について、親が<心配>して来られる。

だが、不思議な事がある。

殆どの親、母親も父親も、自分達は悩みは<何も無い>と、言われるのである。

まあ、世間の家族・親達は、殆どが意識的には<そんな状態>なのである。

真剣に子供達を治してあげるために、親はどういう風に・如何に変われば良いかと、質問される場合は本当に少ない。

「親が変われば、子は変わる」と伝えても、「子が変わらなければ、親は変われない」と、こんな風にあっさりと言われる親が居ます。

どんなに、当方が{親が変わらなければ・・・}と伝えても、親が当方の助言や意見を全く<受け入れよう>としない。

 そんな中で子供達に事件が起ると、怒り心頭で『誰々が悪い』と、狂ったように相手を<マクシタテル>のである。

 

 この{論壇}で先述しているが、学校の先生の中には、どうしようもない程に未熟で人格水準の低い先生方も居られる。

当方も、そんな先生に出会って悲しい思いをした<過去>がある。

しかし、そんな先生達ほど「人生とは、何か??」、「自分とは、どんな人間か??」、「自己とは、何様??」、などと<しっかり学習?>して欲しいと願う。

 どういう状態であれ、子供達に問題のある会話や行動などがあれば、子供達の親に問題がある事くらいは知って欲しいと思う。

今は、俗世間の心、{親と子}の問題を常識的な範囲で説明している。

 

 親達が、自分達の眼を自分から外界へ向けている間は、自分の心を悟れない。

自分の眼を、自分の内界に向けてみないと何も見えて来ない。

何度も述べているが、とにかく不思議な事は、子供達が悩みの<ドン底>に居ても、親は悩み苦しみを全く持たないと自己主張される場合があまりにも多すぎる。

もう少し、親と子供の因果関係、親と子の心の{絡み具合}を勉強して欲しいと思うが、世の親はなかなか勉強してくれない。

 

 未熟な人が多いのは学校の先生に限ったものではない。

全ての人間、幼い人格者は居るものではある。

 

 今は、学校での<いじめ自殺>について話しているので、正直なところ学校の先生も問題はあると問題提起をしている。

家族である親にも、責任はあると問題提起しておきたい。

「根っ子は、親と子の心の絡み具合」であろう。

親と子の{心の絆}、{信頼関係}が大切である。

 

 子供の本音で、親が大好きだと言われる親でありたいものだ。

<<いじめ>>いじめと自殺(6)

2006 年 11 月 22 日 水曜日

 とにかく<いじめ自殺>の解決策は、親と子(いじめられる本人)が一緒に、自分の生い立ちの心を見つめる心理療法を受ける事です。

一方で、いじめる側の親と子(いじめる子供も)が、一緒に体験するべきです。

学校の先生方も心の療法を体験すれば、迷える子供達を救う事が出来るでしょう。

 

 何故か???ですね。

心の奥を知る療法をする事によって、人間の悩みや苦しみ、また、そんな心境から脱却するための心が理解できてくるからです。

非常に未熟な心や未熟な人格の人でなければ、直ぐに心の反転が可能となるのです。

過去が、現在の心を作りあげています。

ですが、家族間の形成などもあり、未成熟な人達では、どうしても周りの人間の考え方が変わらないと、折角に何とか生きていこうと考えても、周りの人達が<少なからず、本人を理解してあげる能力を持っていない>と、再構築できた心も元の木阿弥となって、壊れてしまいます。

 

 人間は一人で此の世を生きるのではありません。

家族や学校でも、常に周囲に人が居ます。

その周りの人達の自己主張が強いと、弱い人達は壊れてしまいます。

人間は悩み始めると、本当に心を反転するのが大変ですね・・本当は簡単ですが・・。

 迷える子供達が居れば、家族が、特に父親や母親が自分の心の奥を知る療法を受ける事を薦めます。

極端に言えば、迷える子供達が<心理療法>を受けなくても、その子供達の親が心の奥を見る療法を受けるだけでも子供達の心が良い方へ変化してきます。

 当方25年来、カウンセリングと心理療法などで迷える人達に対応してきましたが、カウンセリングでは心の反転は無理の様だし、あまりにも長時間を必要とします。

「自己を知る心理療法」の方が、心の底まで読み取れるので、人は自分の心が充分に見えて来ます。

人に教育をする立場の人達、ここでは、学校の先生方も是非とも・・・体験だけはして欲しいと考えます。

 

 全国的には、学校の教育現場で長期間の病気休暇をとっている人達も、本当に沢山と居られます。

そんなに長い病気休暇を・・、不治の病ではないでしょう・・・。

先生達も自分の<生い立ち>を眺めて、過去の心を<再解釈>し、過去を<受け取りなおし>する事で心安らかとなり、各種心身症や各種神経症、うつ病なども改善されて行きます。

 

 いじめられる子供達、いじめる子供達、父や母の家族、兄弟姉妹、学校の先生方、などの「心理療法体験」と援護があれば、全てが解決して行きます。

 <いじめ自殺>の解決にと、当方の解決策について述べています。

<<いじめ>>いじめと自殺(5)

2006 年 11 月 21 日 火曜日

 繰り返して言いますが、人は「自分の心は分かるが、他人の心が分からない」と、よく言うのです。

現実には、反対ですね。

自分の心が分からない・理解できていないので、自分以外の他者の心が悪いのです。

 

 本音と建前の心が理解できないと、大人ではないと言います。

学問的には『無意識』・『潜在意識』・『顕在意識』と言いますが、この三層の{心のカラクリ}を知っていないと、他人の心のお世話も出来ないでしょう。

この事は、当方、随分と長い間に渡り心理療法に関わって来ましたが、今でも矢張りその事は間違いないと考えています。

 悩み苦しみの根源は何処に有るか、の問題でしょう。

現在の悩み苦しみを変えようとしているのが、一般の人達の考え方ですね。

現在に抱えている問題を変えただけでは、人間の心の{再生}と{新生}は不可能です。

そうすると、人間の根源の心の問題は残ったままですから、その人の人相や表情や会話や行動などは、根本的には改善されません。

 

 一番に大切なのは“人対人”と“人対環境”への適応でしょう。

しかし、人間は自分の心の中に欲望が多すぎると、適応能力は欠けて来ます。

適応能力の欠乏は、その人の<生い立ち>の心の問題です。

子供達にとって、母や父や兄弟姉妹や祖父母についての{心の関わり}が如何なるものであったか、体で理解しておくべきなのです。

親と子供の自我などと言いますが、全ての子供達は<よしにつけあしきにつけ>親の超自我を受け継いでいます。

親の考え方や行動・会話などが、幼い子供に<見えない影と光を投げかけて>います。

 子供達は自由に羽ばたこうとしていますが、親の超自我が子供達の会話や行動や心の全てを束縛していたり、或いは、子供達の『身』・『口』・『意』を動かしています。

 何処までも人間の心を追求して行きますと、人の心も算数(1+1=2、1-1=0、など)の様に見えて来ます。

学校では、確かに未熟な先生が増えて困っています。

言わないで良い言葉を投げかけたり、言ってはいけない言葉を放ったりする先生が、増えてきました。

ですが、子供達の親、誰しもが自分の心の深い層にある心を再確認するべきです。

親がカウンセリングを受けても悟ることは出来ないでしょう。

 

 親、または、学校の先生もそうですが、自分の心の奥を眺める心理療法を体験しないと、知る事が出来ない人間の心の層があります。

自己を知る心理療法は、世界で最高の心理療法と、当方は思っています。

自分の失敗に気づく事が出来ます。

 

 子供よりも、親が先に体験する事ですね。

<<いじめ>>いじめと自殺(4)

2006 年 11 月 17 日 金曜日

 いじめに遭っている子供達は、普通<いじめ>について、親に喋ることは少ないですね。

子供の心の中にも親への憎しみが沢山と溜まっていますが、子供達は自分の心の底の心を見ているのではありません。

それ故に、子供は子供なりに{見栄}も{虚栄心}も大量に抱えています。

 自分の親へ、父や母へ<子供は自分の悩む話>をするのを躊躇します。

自分の惨めな姿を知られたくないのです。

無意識的には親への不満を沢山と持っていますが、気付いていないし、親に知られたくない・・・唯、それだけの理由ですね。

 

 世間の親はよく言います。

「子供が学校で<いじめ>に遭って苦しんでいるなんて全く知らなかった。」

「何故に、学校では先生方が子供達を注意して配慮していないのか。」

本来的に、学校で過ごす時間と家族で過ごす時間と、どちらが多いのかを考えれば直ぐに分かります。

家族で過ごす時間の方が多いです。

だから、いじめに遭っている子供達については、家族皆が充分に注意していれば、家族の方が先に気付くのです。

それでも親達は「子供の<いじめ>について、学校の先生が先に気づいて家族に報告すべきで、<いじめ>に遭わないようにするべきだ」と、言うのです。

 

 一般的に、家族の病が無いところには、子供の顔や表情や行動なども生き生きとしています。

いじめる側の子供達も<この子をいじめると、やばい>と、直ぐに気付いていますので、表情の豊かな子供達は<いじめ>に遭いません。

そう、顔の表情や雰囲気の明るい子供達は<いじめ>に遭わない様ですね。

いじめる側の子供達も、顔の表情や雰囲気は独特なものを持っています。

 注意深く、見る人が見れば“いじめる子供達”も“いじめられる子供達”も、顔を見ればそんな人相になっています。

しかし、ベテランの心理士やその道の人でないと、気付く事が無理なのかも知れません。

 

 子供達の<いじめ>は、陰湿と言えば陰湿ですが、学校の先生方だけで解決しようとしない事ですね。

また、学校の先生と家族だけで<いじめ>の問題を解決しようとする事も、殆ど全ての場合で駄目でしょう。

 

 根源的に{家族の病}を先に治す事ですね。

学校の先生も{心理療法}を受けておくべきです。

 

『人は、何故に悩むか???』この{原点}を悟っておくべきです。

<<いじめ>>いじめと自殺(3)

2006 年 11 月 15 日 水曜日

 一番に大切なのは『家族の病』を修復する事である。

悩み苦しみを抱えて、子供達が<学校でいじめられて>いても、通常では、親は{自分達の子育て}には、微塵も間違いはないと思っている。

当方には、沢山の子供さんや、成人されたが未だ若年者である方達が来訪される。

 何時も、初対面の人達には、何気なく「お母さんとお父さんは、好きですか???」と質問をする。

来訪者の中では“母も父も嫌いだから、親については考えたくもない”と言われる場合が多い。

自分の心に全く眼を向けない人、例えば、自分の眼を自分から外界に向けたまま生きてる人達。

彼等は“自分の親が好きでも嫌いでもない”或いは、“自分の親が好きですよ”などと簡単に答えるが、現実には親の嫌いな子供達は沢山と見られる。

実際に、自分の過去を全く見た事のない人達には、親が嫌いか好きか、真実は分からないのである。

 

 この様な人達も沢山見られる。

自分の過去が嫌いだから過去を振り返りたくもない。

過去を忘却して生きる事に専念している。

過去を忘れれば気楽に生きていけるのだ。

と、自己主張される!!!!!!!!!。

要するに“親も兄弟も他人も自分の側を通り過ぎた人達皆が嫌いだから”と言うのである。

自分の過去の心に外傷体験を着込んだままで、自分の人生を生きようとしているのだと・・。

 現実的には、自分の過去を忘却したい人達は、自分の過去の悩み苦しみに自分の現在の心が強迫されていると言っても、言い過ぎではない。

人は、何故に自分の心の中に<悩みや苦しみ>を持たない方が良いのか、である。

 

 学校での<いじめ・・・その他・・・>などにても、<いじめ>を受ける子供達は、学校生活の中でも、格別に彼等の表情、或いは、雰囲気が暗いのですね!!!

いじめる人達は、また、独特な雰囲気と顔の表情があります。

また、相手の顔の表情や雰囲気で“この人はいじめ易い”とか、“この人は直ぐには親に言わないだろう”などと解るのですね。

 いじめられる人は、家族の病の中にあり、学校でいじめられて更に表情や雰囲気が暗くなるばかりです。

いじめられれば悲しくなる一方で、怒り・悲しみ・孤独など、『心の葛藤』が溜る、増強するばかりとなります。

自宅に帰っても親には本心を話しませんし、心の根っ子にある{真実なる心の底の葛藤}について、子も親も知る由はありません。