7泊8日の内観を終えられた68歳の女性の内観後の感想文です。
彼女一人での宿泊内観は、希死念慮もあったし、身辺上、心配があるので、娘さんと一緒に内観をしていただきました。親子内観の場合の状況です。
閲覧として、記載することについて、ご本人から、「どうぞ」との承諾を得ております。
お母様の感想から
「内観療法を終えて」
私は、一昨年の秋頃から体の変調が始まりました。血圧が定まらないので降圧剤を飲む、急なめまい、耳鳴り、吐き気のため、身じろぎもできない状態になった為、耳鼻科に行きましたが、メヌエルではない息苦しさ、動悸がするので、心臓を調べていただきましたが、病とは言えない肩や背中の凝り、何とも説明のつかない気分の悪さ、いつもファファと足が宙に浮いた感じ、急に生汗で、びぃしょりなどで、あちらこちらと病院の梯子を繰り返し、先週、この病院にたどりつきました。
内観とは何かも分からず、ただ何かにすがる思いでした。自分の過去、親のことなど決して私にとって思い出したくない苦しい事ばかりでしたが、思い出しながら書いていくうちに、みにくい自分の姿が浮き彫りになり、涙が止まらないことも多くありました。心の中で両親に、「ごめんなさい」とわびることばかりでした。そのうち目から上にあったベールのような重苦しいものがだんだん薄れてきました。わけのわからない程の気分の悪さも一度もなく、耳鳴りやファファしたものもだんだん薄れ、地に足がついた感じがしてきました。これは何なのでしょうか、とにかく、あんなに苦しんだ不定愁訴が、今は完全になくなりました。これからは両親を苦しめた過去を悔いて、二度と人を苦しめるようなことをしません。又、両親に対し、供養の心を持ちたいと思っております。
ありがとうございました。
次回は、娘さんの内観後の感想を載せさせていただきます。
又、皆様方にも、家族内観の心の変化の状況が、詳しくご理解できると思います。